Seminar Introduce
学生によるゼミ紹介

13年度学生によるゼミ紹介:齋藤弘樹ゼミナール

人員構成
現在、経済学科公共政策専攻、世界経済専攻、経営学科、国際経営学科に所属する三年生8人で構成されています。来年度は三年生と四年生によって構成される予定です。

授業内容

学生はいくつかの班に分かれて、教科書の要約から始まる事前準備をしていきます。ゼミでは事前準備を元にし、発表担当の学生が報告と解説からなるプレゼンテーションを行っていき、それに対して全員で検討していくというスタイルをとっています。授業内で生じた疑問に対する回答のほとんどを学生が行うので、プレゼンテーションを行う各個人間の意思疎通や、どのような質問がくるかなどの想定が非常に大切であることが学べると思います。

今年度は坂井豊貴著『マーケットデザイン入門―オークションとマッチングの経済学』を教材として扱い、ゲーム理論の応用的な分野であるマッチング理論を学んでいます。ゲーム理論は、囚人のジレンマに代表される、自分の行動が相手の利益に影響を与え、相手の行動が自分に利益を与えるという戦略的相互依存関係にある状況を分析する学問で、多くの問題に応用されています。現在学んでいるマッチング理論では、人と人、あるいは、人と物を結びつける問題を考察します。具体例としては、腎臓の移植手術において複数人の患者にドナーをどのように割り当てるかを検討する腎臓ドナーマッチング、複数人の男女それぞれの選好を検討して、実際に誰と誰が関係を築くことが望ましいのかを導き出していく結婚マッチングなどが挙げられます。

ゲーム理論やマッチング理論はいわゆる伝統的な経済学では検討してこなかった要素等を多く考慮していくことになりますが、一、二年の間に基本的なミクロ経済学の考え方を身につけていれば驚くことはないと思います。

先生の特徴

とにかく丁寧かつ明瞭な先生です!これに尽きると思います。経済学の範囲では検討している間にわからなくなってしまうことが多々あると思いますが、一つ一つの要素を丁寧に解説してくれるのですごくわかりやすいです。学生との距離も非常に近く、常に親身になって考えてくれるので学生としては非常に接しやすい方です。

ゼミの雰囲気

ゼミの進行には学生間の協力が不可欠であり、ほかのゼミに比べて所帯が小さいこともあって非常に個々人間の仲がいいゼミだと思います。そこまで頻度は高くないですが、定期的にゼミの全員で集まってコンパを開いています。

皆が希望している職種は、金融関係や公務員をはじめ多業種多職種に渡っていますが、ゼミの仲間で団結して乗り切っていこうとそれぞれが考えています。