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2015年度 海外でフィールドスタディ(ハワイ) 実施報告

教員によるフィールドスタディ報告 : 大村真樹子

2015年度フィールドスタディA:ハワイの環境問題
『主体的学習へとつながるFSでの経験』

今年は3年ぶりのハワイでのフィールドスタディ(FS)であった。
参加者は男子学生5名・女子学生2名と少ない数での実施となったが、過去のFSで協力して下さっているハワイ大学の講師陣やその他の研究者・行政官・ボランティアの方々の協力により、実りの多いFSとなった。

学生たちはまず英語研修を集中的に3日間受け、その後は様々な環境関連の講義や視察に参加した。カラエロア遺跡公園ではタヒチとハワイ文化の融合の歴史を学び、天候の悪い中、固有種保全活動に取り組んだ。翌日午前中は日本語による唯一の講義(環境経済)を受け、午後にはライオン植物園で生物多様性の状況を学びと保全の取り組みを視察した。土曜日のハナウマ湾では、州政府・地域自治体・大学機関・ボランティアが協力して実施している、観光と環境の両立という難しい取り組みを学び、また実際に湾内の様子をスノーケリングにより直に視察できた。翌週は、海洋生物学研究所で、未知の部分が多い海洋生物の生態を理解するための様々な研究や取り組みについて学び、自分たちでも侵略的外来藻とカネオヘ湾に存在する固有種の選別及び記録、顕微鏡によるプランクトンの識別・記録の活動にも従事した。環境保護が多くの人々の地道な努力により成り立っていると身をもって知る良い機会になったと思われる。その日の午後は、陸生種と気候変動に関する興味深い2つの講義を受け、我々の生活様式、経済学の考え方を再考する良い機会となった。翌日は、オアフ島で最初の風力発電所の視察訪問であった。この訪問は3年前に初めて実施予定であったが、発電所の火災で中止となったため、本学FSで初めてのプログラムであった。風力発電による不規則な発電量を如何に規則的に送電できるようにするか、といった未来技術を見据えた試みや、風評被害と地域住民との交渉、電力価格決定の仕組み、今後の発電政策など、ハワイの環境に対する新たな取り組みをよりよく知ることが出来る機会であった。講義最終日は、ハワイのエネルギー政策に関する現状と取り組みに関して学び、前日の視察に関しても理解を深められたであろう。また、気候変動による海面上昇と沿岸被害、侵略的外来種の予防と対策、に関する示唆に富む講義も受けた。

こうした内容の濃い講義・視察活動を通し、学生たちが知識を得るだけではなく、自然の恩恵と尊さを肌で感じ、主体的に環境問題を考えるようになってくれたのであれば幸いである。そのためにも、近年の学生に見られがちな「お客さん体質」を改め、社会の一員としての責任感と主体性を培うことが重要であるが、このFSでの経験が、そうした自覚を促す貴重な機会となったのではないだろうか。今後の彼らの活躍を期待したい。最後に、この素晴らしいFSを可能にしたすべての方々に感謝の意を捧げたい。

実施プログラム: 2015年8月30日-9月12日

8月30日 (日) 午前 23:40 羽田発(JL080: 7h35)
12:15 ホノルル着
午後 14:00 イリマホテル着
ワイキキ周辺と現地交通のオリエンテーション
8月31日 (月) 午前 09:00-10:00 ハワイ大学キャンパスツアー
10:00-12:00 英語講座
午後 13:00-17:00 英語講座
9月1日 (火) 午前 09:00-12:00 英会話
午後 13:00-17:00 英語講座
9月2日 (水) 午前 09:00-12:00 英会話
午後 13:00-17:00 英語講座
9月3日 (木) 午前
午後
08:15 ホテル発

09:30-13:30 視察1 & 講義1
カラエロア遺産公園保全回復地区
Bruce & staff "絶滅危惧種 & 固有種回復活動 + ハワイ古来文化遺産″

14:00-15:00 ホワイトプレインビーチ公園

16:15 ホテル着
16:15-16:45 グループディスカッション
9月4日 (金) 午前 09:00-10:30 講義2
樽井礼 "気候変動の経済学" (日本語)

10:45-12:15 講義3
Kimberly Burnett "侵略的外来種の管理の経済学"
午後 13:15 ハワイ大学発

13:30-16:00 視察2 & 講義4
ライオン植物園・研究所
Carl Evensen & staff "植物種保全と生物多様性"

16:30 ホテル着
16:30-16:45 グループディスカッション
9月5日 (土) 午前
午後
08:00ホテル発

09:30-14:30 視察3 & 講義5
ハナウマ湾シーグラントプログラム
Liz Kumade & staff "ハナウマ湾の管理:環境と観光の両立"

15:45 ホテル着
15:45-16:00 グループディスカッション
9月6日 (日) 終日 自由行動
9月7日 (月)
(祝日)
終日 自由行動
20:00-21:00 中間報告会
9月8日 (火) 午前 08:00 ホテル発
09:00 Lilipuna Pier 着
09:00 -9:15 ボート

09:15-11:45 視察4 & 講義6
ハワイ大学海洋生物学研究所(ココナッツ島)
HIMB staff & volunteer "海洋生物管理と侵略的藻対策"

12:00 Pier 発
12:30 ハワイ大学着(グループディスカッション@バス)
午後 14:00-15:30 講義7
Cliff Morden "陸生種の危機と管理"

15:45-17:15 講義8
Jeff Burgett "気候変動と種の保存"
9月9日 (水) 午前
午後
08:00 ホテル発

09:30-11:30 視察5 & 講義9
カフク風力発電所
Wind Farm staff "風力発電の機能と将来"

12:00-12:20 Turtle Crossing

12:40-15:00 Haleiwa Town

16:30 ホテル着
9月10日 (木) 午前 9:15-10:45 講義10
Makena Coffman "ハワイの温暖化ガス削減対策"

11:00-12:30 講義11
Matthew Gonser "ハワイの気候変動と沿岸災害と"
午後 晩餐
9月11日 (金) 午前 自由行動
午後 15:10 ホテル発
最終報告会 @空港
18:50 ホノルル発(JL089: 8h10)
9月12日 (土) 午後 22:00 羽田着

学生による履修報告

PHOTOレポート

カラエロア遺跡公園でBruceから保全活動の説明を受ける

青い旗は学生が固有種を植えた場所の目印、その後、奥の方で外来種の樹木を伐採している様子

ライオン植物園でCarlから様々な固有植物の説明を受ける学生達

ライオン植物園の種の保全ラボのNellyから組織培養の説明を受ける

海洋生物学研究所で侵略的外来藻から固有生物種を選別し、種類別に個数を記録する

カネオヘ湾の海水中のプランクトン種を顕微鏡で識別し、スケッチで記録する

オアフ島初のカフク風力発電所にて

亀が多数遊泳しているタートル・クロッシングにて

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