Professor Column
教員コラム

07.稲山健司(経営学科): 学生達からのレポート

経営学科准教授 稲山 健司


経営学科准教授 稲山健司

稲山ゼミナールの学生有志が、白金祭に参加しました。
そのときのことに関する学生有志一同からのレポートを、以下において紹介しましょう。

白金祭での挑戦


稲山ゼミナール学生有志一同

2012年度の白金祭で、私たち稲山ゼミナールの学生有志は「ホットドッグ」のお店を出しました。私たちが白金祭で出店することにしたのは、今まで学んできた経営戦略論や経営組織論の知識を活かし、新しいことに挑戦しようと決めたからです。例年白金祭ではスイーツ店を出す団体が多いため、主食になり、かつ費用の少ないホットドッグを売ることにしました。私たちは普通のホットドッグではお客さんの目を引かないと判断し、ホットドックに「手作りピクルス」を入れてアピールすることにしました。また、例年白金祭で販売されている食品の販売実績と標準価格を調べ、一つ300円で400個売り上げることを目標に設定しました。

準備日:手作りピクルスやお店に飾るポスターなどの制作に時間を主に費やしました。ピクルスを作るため、玉ねぎ、ニンジン、きゅうりをフードプロセッサーで細かくし、お酢で付け込みました。全ての材料の皮をむき、細かくする作業が非常に大変でした。しかし、分業して行うことによってどんどんスピードが速くなり、予定より早く仕上げることが出来ました。単純な作業を繰り返し行うことによって効率性の向上につなげることができたと思います。また、ポスター・看板制作では折り紙などを使いながら目を引く広告作りを目指し完成させました。

1日目: 午前中に準備をすることから始まりました。他団体に比べて少ない人数で重いテントの組み立てや鉄板の移動を行いましたが、効率的に行うことが出来ました。初日は平日ということもあり、内部のお客さんが多かったです。

2日目: 平日・文化祭中日ということもあり、思うようには売れませんでした。しかし呼び込みを積極的に行ったり、状況を見て値下げをしたりすることで、後半で巻き返すことができました。

3日目: 寒さのせいか来場者が少なく、300円ではあまり売れませんでした。そこで、競合店の中で最も安い200円にしましたが、それでも売上は伸びませんでした。理由を検討したところ、コンビニよりも高いこと、珍しさがないことなどがあげられました。そこで目標を利益創出ではなく、売れ残りを減らすということに変更し、他店に先立って値引きを始めました。100円にしたところお客さんの反応は顕著で、全て売ることができました。

準備から片付けまで、大変ではありましたが、仲間とより仲良くなれたこと、他団体との交流が深まったことなど、やって良かったと思えることが多くありました。実際に出店してみて、儲けることの大変さ、一から自分たちで何かを成し遂げることの難しさを実感しました。実際、全てにおいて計画通りに進んでいたわけではありませんでした。当日の役割分担などを決めないまま、曖昧な状態で進めてしまい、当日に必要なソーセージの準備を忘れてしまっていたこともありました。

しかし、その中で期日に合わせて準備ができ、最後までやり遂げることできたのは、リーダーシップを発揮して皆を引っ張ってくれたメンバーがいたからです。そうしたメンバーのやる気とリーダーシップのおかげで、次第に自主的に何かをやってくれる人が増えてきました。皆のやる気は次第に高まっていったように思います。白金祭での出店を通して、皆で協力して何かを一からつくりあげていく難しさを知り、そして、やり遂げるという達成感を味わうことができました。大学生活の思い出に残る貴重な体験となりました。