internshipインターンシップhttps://econ.meijigakuin.ac.jp/feature/career/internship/
2019-report


2019年度インターンシップ実習報告

 今年度のインターンシップ「実習」の履修登録者は28名で、春学期期間中に開講された5回の集中講義(ガイダンス)を受講し、19名が夏休み期間中にインターンシップに参加した。経済学部提携企業では、新規の企業1社を含めインターンシップ受入れ枠は合計17枠あったが、参加日程の調整ができず、提携先企業への派遣は10社16名となった。一方、履修学生がWEB等で自ら探しエントリーした企業は20数社におよび、20社6名)、それぞれの関係先の方々には多くのご協力とご指導をいただきました。提携企業に参加できなかった学生だけでなく、提携企業でインターンシップに参加した多くの学生も自己エントリーで様々な企業でインターンシップに参加していた。

 2年次秋学期に「インターンシップ(講義)」を履修した358名と、春学期「インターンシップ(講義)」履修中の157名、合計515名とインターンシップ(講義)の履修者数は、前年比約5割増しと大幅な増加となった。経団連の2018年10月9日の「2021年度以降に入社する学生を対象とした採用選考に関する指針を策定しない」という発表を契機に、様々な分野で論議された就活スケジュールに関する報道が、学生の間に就活に関する不安感を増大させたことではないかと考えられる。

 インターンシップそのものの位置づけが、就業体験を目的としたものから企業の採用の前段階、第一段階へと変化しつつあり、それに伴って学生の意識も同様に変化し、仕事そのものを知ることを目的としていたインターンシップが、会社・業界を知る機会、就職活動の前段階へと変化し、「講義」という位置づけではなくなっているのではないかと考えられる。

 このような傾向の中で、インターンシップ参加者の報告を聞く限り、インターンシップへの参加は次の就職活動への大きなステップとなっており、参加意義は以前同様に価値あるものといえるでしょう。

参加した学生の声(「インターンシップ報告書」から)

  • 自分の知識のなさを痛感しました。(略)そこでインターンシップ終えてすぐに日本経済新聞を取り始めました。(略)これは就職活動のために必要なことだと思いますが、それ以上に自分が一人の大人として自立するための行動だと思います(略)今回のインターンシップを通じて人とコミュニケーションを取ってより良い方向に導いていける仕事がしたいと思えるようになりました。
  • 実習で気づいたことは、就職活動における計画性の大切さです。(略)学んだ計画の大切さや忍耐力を忘れずに、どんな物事にも真摯に取り組んでいきたいと思います。
  • 今後就職活動をする際にその企業が自分に「会うか」ではなく、「合わせられるか」という視点で見ることも重要であるということだ。(略)実際に働く人の話を聞き(略)魅力あると感じることはできたが、自分がその中で働くというイメージができなかった。(略)グループワークで他大学の学生とコミュニケーションをとるうちに、しっかりとした目標や軸を持って活動している人との差を感じるようになった。また、限られた時間の中で自分の力を出し切る力や、コミュニケーションをすべての人と取るという力が不足していると実感した。(略)相手に自分の話を理解してもらえるような話し方をするように意識し、相手がどうとらえるかという観点から話をできるようにしたい。
  • 自分が気付いたことは(略)グループワークをすることの大切さでした。(略)人の良さを引き出すには、まず、より良い雰囲気を自分から作り出すこと、周りを巻き込んで話をすることが大事なのだと思いました。(略)自分が今後に生かそうと思ったことは、人と接する際の自分の心構えでした。(略)自分の思っていることを知ってもらおうとする努力、相手の思っていることを知ろうとする努力、相手が発言しやすいようにしようとする努力を怠ってはいけないことを学びました。
  • 協調、秩序、革新のスキルをバランスよく使いこなし、集団に良き影響を与えられる人を目指していきたいと、此度のインターンシップを通じて思えるようになりました。
  • 今後何かについて考える際、自分自身になぜと問いかけてその考えを深めていかなければいけないと感じました。(略)私が一番身についたと思うものは自信です。(略)インターンシップの最中に、人前で自分の意見を発表する機会が多かったことから、より自分の意見を相手に伝えようとするようになりました。言葉に出すことで、自分がどういう考えを持っているのかもわかるようになりました。
  • 実際に働いてみて自分が知っている 見たことがある 予想していた仕事だけでなくそれ以上の仕事があり、「働く」とはかなりのハードワークだと改めて感じた。自分にはこの業界は向いていないと最初から目を向けていない業界も、実際にインターンシップに行ってみたらまだまだ自分の知らない事があったり、新しい発見があったり、逆に自分には合うのではないか、と考えさせられた。
  • 他社様を訪問し、営業部長の女性の方とお話をしたことも私にとって大きな刺激となりました。キャリアの積み方についての話ですが、ジョブローテーションに対する考え方が私の中で変わりました。(略)不安の方が初めは大きかったですが、自分とは異なる考えを持っている方もその分多く、普段の生活では決して味わえない刺激が沢山あり、参加して良かったと思いました。これからの就職活動が本格化してきますが、視野を広く持ち、自分にとっての軸をぶらさない様に考えていきたいと思いました。
  • プレゼンテーションも自信を持って堂々と行うことができました。(略)社会人になってからも、今回のインターンシップで学んだ、グループワークを効率的に進める方法は、必ず役に立つと考えています。
  • 私が普段使うことのない敬語もたくさん使用されていました。
  • 実際に働いたらこんな感じなんだというイメージを掴むことができました。
  • 社員の方からのフィードバックを1人1人にくださり、自分は発言力が足りないと分かった。指摘する点などは適格だが言葉にできていないといわれた
  • Aさんよりいただいた、オンとオフの切り替え、ずうずうしくなった方が良いことがある、というアドバイスを胸にがんばります。
  • できるだけ多くの会社をしっかり見て自分に合う会社を見つけるべきだというアドバイスを社員の方からいただいたので、その通り多くの会社を見ていこうと思っている。
  • これからはあまり業界を絞らず就活をしていこうと思いました。

PHOTOレポート

共立メンテナンス株式会社での、インターンシップ発表会にて
本学学生が発表
参加者の質問を受ける
営業部長の講評を受ける