近年、大学の教育現場においてグローバル人材の育成が大きな課題となっている。また、新卒生の就職後のミスマッチの防止策の1つとして、多くの企業が就業体験を導入、インターンシップを正式科目として認定する大学も少なくない。
そこで本学経済学部は2012年度より、8月下旬より3週間、台湾でインターンシップを実施、午前中は企業などでの就業体験、午後は提携校でビジネス中国語の講座に参加する形式で行われた。参加学生はいずれも秋以降に進路・就職活動を迎える3年次生の7名が参加した。
海外でのインターンシップは経済学部にとって初めての試みであり、前半は西尾経済学部長も同行した。活動初日の午前中は、台湾師範大学国語センターで調印式、午後に、開会式、バディとの交流、後にビジネス中国語の講義が行われた。翌日より就業体験が始まり、前半は外国人が多く居住する地域に出店するCity Superと台北の中心街にある高級ショッピングモールのBreeze Superが就業体験の場となった。職場内コミュニケーションが心配だったが、いずれも日本語を理解するマネジャーが担当だったため、業務概要などは日本語で聞くことができた。しかし、現場では英語や習いたての中国語を使うこともあり、時々訪れる日本人客との対応ではホッとすることもあったという。その一方で、職場の人が食事に誘ってくれるなど、現地の生活に溶け込んでいる様子だった。また、週末には親子を対象とした日本語教室を訪ね、台湾の子供たちと触れ合うなどの就業体験も行った。
後半は1つがミスタードーナッツ、もう1つが日本や台湾などでキャラクターグッズを手がける日系企業で就業体験を行った。ミスタードーナッツでは、事業概要の説明を受け、製造現場でデモ体験を行った後、商品企画のアイデアを提案するというもの。もう一方のグループは、今冬の雪まつりに向けたキャラクター商品の提案に向け、台湾人担当者との意見交換を行い、ヒットしそうなグッズなどの提案を行った。
台湾での就業体験では、現地でしかできない貴重な体験が得られただけでなく、現地で多くの友人もできた。その一方、反省点として、コミュニケーション能力不足から、語学スキルを磨く必要性を実感、参加学生は、人生で最もホットな夏を台北で過ごしただけでなく、お世話になった台湾の方々の熱い気持ちに触れ、感謝感激の気持ち一杯で帰国した。
8月27日から9月15日までの20 日間、私たちはインターンシップ実習として台湾を訪れました。台北松山空港に到着すると、台湾師範大学のバディらが私たちを出迎えてくれました。彼らとの交流は英語や日本語だったため、コミュニケーションが取ることができました。
前半の実習先はcity'superで、インターンシップは平日の午前9時から午後1時まで行いましたが、初日に会社概要、取扱商品などの話を聞きました。翌日から実習が始まり、期間中は毎日違った部門で仕事をしました。各部門には日本語か英語が話せる人がいて、その人から仕事を教わりました。
食品部門や生活部門では商品の品出し、棚の掃除、商品整理以外にも、チョコレートの試食をお客に勧めるなどの業務も行いました。レジ部門では、レジでの金銭のやり取り、商品の袋詰め作業などを行いました。近所には日本人学校があって日本人客も多く、日本語で会話することもありました。
後半の実習先はスケーター台湾でした。同社は奈良県に本社のある会社で、サンリオなどからライセンスを受け、キャラクター商品などを企画・販売している会社です。同社では、社内ショウルーム整理、東急ハンズやサンリオショップを訪れ、店頭商品や売れ筋商品を確認、市場調査を行いました。そして、最終日には台湾セブンイレブンのキャラクターである「OPEN!ちゃん」グッズの企画提案を行いました。
実習後の午後3時から6時までの3時間、月から金曜まで中国語の講座があったのですが、中国語ができない私たちのために、簡単な自己紹介や数字を使った表現から、ビジネスシーンで使われる言葉まで学びました。先生は優しいだけでなく、パワフルな方だったので、実習での疲れを忘れ、楽しく学ぶ事ができました。
講座の後はバディや実習先で仲良くなった人と食事に行く機会がありました。また、週末は淡水、千と千尋の神隠しのイメージ舞台となった九份、西門町などに行き、観光もしました。
今回のインターンを通じて、現地の人々との交流を持てただけではなく、台湾で実際に働くことができたことは、とても貴重な経験でした。西尾先生や西原先生を始め、現地で私たちの生活をサポートしてくれた先輩方、実習先の人々、現地の先生、バディなど、今回のプログラムに関わって頂いた方々に感謝します。このプログラムで得た経験を今後の勉学や就職活動に活かしていきたいと思います。