活動人数
私たち大石ゼミは2021年に始まったゼミです。現在は、3年生が12名、4年生が7名で活動をしています。企業制度デザインコース、ポリシー・アナリシスコース、グローバル・スタディーズコースに所属する各学生がゼミに所属しています。
学習内容
大石ゼミでは法制度を経済学の観点から分析する「法と経済学」を中心に学んでいます。具体的には、人間社会の中でどのようにして法的ルール(法律、規則や慣習)が成り立つのか、どのような法的ルールの下では、社会の構成員が行動した結果が社会的に望ましい帰結をもたらすことができるのか等の問題を、ゲーム理論などのミクロ経済学的アプローチを用いて分析する手法を勉強しています。
今年度の3年生は、「法と社会規範ー制度と文化の経済分析」(エリック・ポズナー著(太田勝造監訳、木鐸社、2002年)をもとに授業を進めています。各トピックをそれぞれの担当者がパワーポイントにまとめ、発表を行い、発表に対して他のゼミ生たちや先生が疑問点を投げかけたり、意見を投げ交わしたりと、全員で議論に参加するディスカッションをメインとした授業形式で行っています。この学習を通して、テキストの重要個所をまとめるための洞察力や本質を見抜く力、難しい専門用語をかみ砕いて説明するために必要な言語化能力を鍛えることが出来ます。また、3年生は必修で、大石先生が担当している学科科目「法と経済学1&2」を履修する必要があります。具体的には、所有権に関するトピックや不法行為法のトピック(国内法では民法の諸問題)を、経済学の視点から深く扱っています。
また、今年度の4年生は、法と経済学の卒業論文執筆のための研究を行っています。3年次のゼミ活動で得た知識をもとに、一人ひとりに合わせた個別指導を受けながら研究を進めています。私たちのゼミでは3年生から4年生に参加するタイミングで辞める人が一人も出ておらず、全員が継続して学習に励み、卒論を書き上げるべくゼミに参加しています。卒論で扱われている、具体的な研究内容としては、所有権の分割に関する経済分析、原子力災害の賠償責任に関する経済分析、信託法の経済分析、知的財産権と保護技術の無償公開に関する経済分析、人事制度と労働法の経済分析などを研究しています。卒論のテーマは4年生各自が興味・関心を持ち決定した法と経済学の問題ついて先生が論文や文献等の資料を提供してくださいます。これをもとにパワーポイントに資料を作成し、授業で大石先生と一対一で議論を重ねながら、研究テーマを深掘りしています。卒論の中で各自全員が、独自の視点を盛り込んだ研究に取り組んでおり、例えば経済モデルに準じたオリジナルの数値例や図表などを自ら考えることで、論文のオリジナリティを作り上げていきます。その過程の中で、大石先生が丁寧な個別指導をしてくれるので疑問点をすぐ解消することができ、また、行き詰まった際には様々なアイディアを与えてくれます。この作業を繰り返しながら、研究テーマの経済分析に取り組んでおり、その分析結果をまとめて卒業論文を執筆します。
先生の特徴
大石先生は、親切な先生です。ゼミでは自分たち生徒と同じ目線になって議論してくださり、様々な現実の例を挙げながら、法と経済学の理論をわかりやすく説明してくれます。お酒と音楽が好きな先生で“大人な”雰囲気が漂っている一方、議論が好きな先生でもあり、とても親しみやすい先生です。暇があれば、江戸時代の古地図を見せながら、白金キャンパス周辺がどのように変化していったのかを、ゼミ生たちに説明・案内してくれるような先生です。
ゼミの雰囲気
今年度の3年ゼミでは12人で活動しており、一人一人の仲は良く、意見が言いやすい環境であると感じています。ゼミ生の個性も強く、色々な人がいるため良い刺激にもなり、一緒に居てとても楽しいです。懇親会やゼミ合宿を通じてゼミ生間の交流も活発で、そのため絆も深く、プライベートでも仲良しです。
ゼミ生の就職志望先の傾向
今年度の4年ゼミ生の将来の夢としてIT関連事業や住宅関連事業の会社などの民間企業への就職を志望する学生が多い傾向にあります。教職課程のゼミ生もいるので十人十色なゼミです。先輩たちは飲料メーカー系や不動産系に就職しています。企業の規模に関しては大企業に内定した実績もあり、安心して就職活動に取り組みことができます。
これまでのゼミ生の就職(内定)先の一例
印刷事業(凸版印刷)、IT関連事業(インターネットイニシアティブ、伊藤忠テクノソリューションズ)、住宅事業(セキスイハイム)、飲料メーカー(伊藤園)、不動産事業(三井不動産リアルティ)、埼玉県立特別支援学校
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明治学院大学 経済学部 大石ゼミ