活動人数
私たち大石ゼミは2021年に始まったばかりのゼミです。現在は、3年生が11名、4年生が12名で活動しています。ポリシー・アナリシスコース、企業制度デザインコース、グローバル・スタディーズコースに所属する各学生がゼミに所属しています。
学習内容
大石ゼミでは、法制度と経済学の相互関連性に焦点を当てた「法と経済学」という学問を用いて、現実の人間社会でどのような法、ルールの下で社会的に望ましい結果をもたらすことができるのかについて分析する手法を勉強しています。
今年度の3年生はデジタル通貨の基盤となる、「ブロックチェーン」という新しい技術に法と経済学の視点を応用して、どのような法、ルールが必要となるのかを「ブロックチェーンと法:〈暗号の法〉がもたらすコードの支配」(プリマヴェラ・デ・フィリッピ、アーロンライト著、片桐直人編訳、弘文堂、2020年)を学生が交代でパワーポイントにまとめて、それを用いて勉強しています。「ブロックチェーン技術」と聞くと、新しい技術のため、最先端のことを勉強できる一方で難しそうと感じる方もいるかもしれません。実際、私たちも4月に初めて教科書を開いた瞬間は、専門用語の多さやデジタル技術を理解することの難しさを実感しました。しかし、ゼミの議論を通じて、自分が疑問に感じていたことを他の学生が解決したり、学生内での議論に行き詰った時は、先生が具体例を出しながら丁寧に教えてくれたりします。また、デジタル通貨の仕組みを考えるにあたって、現実の金融システムがどのように機能しているのかを理解する必要があり、学科の授業で学んだことを応用する機会にもなっています。このゼミでは、パワーポイントを簡潔にまとめ発表する「話す力」と発表の要点を整理し疑問に感じたことを返す「聞く力」の両方が身につきます。
また、今年度の4年生は、法と経済学分野に関する卒業論文執筆や、そのための研究を行っています。それに伴い、各ゼミ生は毎月、大石先生と卒論内容について議論します。ゼミ生は卒論内容・題材をまとめたスライドを作成して説明し、スライドのもとにしたゼミ生の報告に対して、大石先生が丁寧な個別指導をしてくれます。今年度の各ゼミ生の主な研究内容としては、デジタル時代の著作権保護の分析、刑法とプライバシー保護の経済分析、独占禁止法における不当廉売の経済分析、人種差別問題を解決するための法の経済分析などがあります。
ゼミの雰囲気
私たちのゼミでは、自由で活発な議論ができる雰囲気を大切にしています。ゼミ中には、様々な質問やそれに対する応答から、議論の内容が自然と広がり、充実した時間となっています。 ゼミ生たちは普段から仲が良く、ゼミ終わりにご飯を食べに行くことも多いです。ゼミは、とても自由な雰囲気になっています。
先生の特徴
大石先生は、授業のことも、ちょっとした雑談でもとても楽しそうに話してくれる、知識が豊富で気さくな先生です。また、授業の課題の内容から厳しいと感じる人もいるかもしれませんが、怒っているところを見たことがないくらいとてもやさしい先生です。お酒が好きで飲み会に来てくれますが、その際はお酒の歴史や先生の得意料理についてお話してくれます。
ゼミ生の就職志望先の傾向
今年度の4年ゼミ生は、民間志望の人もいれば公務員志望の人もいます。前者の場合はIT業界全般を志望する学生が多く、後者の場合は市役所職員や国税専門官など、幅広く志望しています。ゼミ以外の時間に、ゼミ生同士で選考対策を自主的に行っています。気さくに仲間と就活相談あえるような良い雰囲気があります。
これまでのゼミ生の就職(内定)先の一例
IT関連産業(キャノンITソリューションズ、インターネットイニシアティブ、伊藤忠ソリューションズ)、印刷事業(TOPPAN)、飲料メーカー(伊藤園)、食品メーカー(日本食研)、化学業界(アグロカネショウ)、住宅事業(セキスイハイム)、不動産事業(三井不動産リアルティ)、教職(埼玉県特別支援学校)
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明治学院大学 経済学部 大石ゼミ