人員構成
人員構成:3年生14名、4年生10名
学習内容
このゼミでは、M. サンデル著『これからの正義の話をしよう』の輪読を通じて政治・公共哲学の諸問題を議論しています。政治哲学とは、現代の民主的な社会の市民にとって、どのような政策・制度が正当であり、市民はいかなる自由と権利を持ち、行動するべきであるかといった事柄に対して、各人がどのような責任ある判断を下すか、仲間との議論を通じて理解を深めていこうとする活動です。
授業でゼミ生は、担当として割り当てられた箇所を数ページのレジュメにまとめてゼミの初めに発表し、その後で各人が質問や意見を述べて、議論を行っています。また、このゼミの目的は諸問題についての各人の考えを深めることになります。そのため、教科書のみならず、日ごろからニュースや各種報道に注意を払い、現代社会で生じている諸問題に関心を持っておくと、議論に対する理解を更に深めることができます。
教員紹介
鈴木先生は温厚な方で、議論では一人一人の意見を聞いて、議論を大きく発展させて下さります。また、政策や社会問題に対する鈴木先生の考えは面白いものが多く、普通とは違った角度から切り込んでくるように感じます。このような興味深い先生の意見を聞くと、日々自分の常識や考えが大きく変わったり、新たな気づきを得たりすることができます。そのため、有意義な学びが多くとても勉強になるゼミだと感じています。
ゼミの雰囲気
ゼミの雰囲気は、皆真面目で温厚な雰囲気だと感じています。少し難しい内容の議論でも、皆自分の意見をしっかり持っており、その意見に日々感化されています。自分にはなかった考えを学ぶことができ、毎回の授業で新たな刺激を受けています。このような議論を通して、新たな考えや価値観を学ぶことができることが、このゼミの一番の魅力だと感じています。
ゼミ生の将来の夢、先輩の就職先
私は現在、金融業界と公務員を志しています。金融業界では、経済学部で得た金融の知識を生かして、お客様に金融サービスを提供していきたいと考えています。公務員を志望している理由としては、私はもともと政治政策や社会問題に興味があり、公務員になってそのような政策や問題を改善していきたいと考えているためです。このゼミで得たどのような政策や制度が妥当で、人々のために何ができるかといった、正解のない問いについて考える力を生かして、社会に貢献していきたいと考えています。