Shinsuke Tahara
田原 慎介 准教授

プロフィール

学位博士(経済学)

最終学歴京都大学大学院経済学研究科経済学専攻 博士後期課程

専門分野経営組織論、アントレプレナーシップ論

主要研究テーマ組織の持続可能性を高めるための組織開発に関する研究

主要担当科目

演習A1、演習A2、経営学特講(アントレプレナーシップ)、経営学特講(明学卒業生たちのリーダーシップ)、ワークショップ2

所属学会・役職

組織学会、経営行動科学学会、日本経営学会、日本ベンチャー学会、European Group for Organizational Studies、Academy of Management、First International Network on Trust

主要な研究業績
  • 著書 共著
    若林直樹・田原慎介・佐野楓(2024)『顧客と価値を共創する―リゾートトラストグループの50年―』ウェッジ
  • 著書 単著
    田原慎介(2022)『介護組織の共感ネットワーク―イノベーションの定着メカニズム―』中央経済社
  • 学術論文 単著
    田原慎介(2022)「組織間ネットワークに埋め込まれた顧客組織における知識探索の効果:介護組織を対象とした新しい社会サービスの定着事例」『経済論叢』196(1)、65-86
  • 学術論文 単著
    田原慎介(2021)「介護保険指定事業者の公的保険外サービス提供意欲における事業者間の「信頼」効果に関する計量分析:学習療法を題材に」『経営行動科学』32(3)、109-121
  • 学術論文 共著
    田原慎介・若林直樹(2021)「顧客組織間の凝集型ネットワークが及ぼす新しい社会サービス定着への効果:学習療法の生存時間解析」『組織科学』54(3)、44-58
ゼミナール紹介
演習のテーマ

経営組織、アントレプレナーシップ、フィールドワーク

演習の内容

 本ゼミでは、経営組織とアントレプレナーシップに関する理論や考え方を軸に、中小企業、大企業、ベンチャー企業、NPO(病院、高齢者介護施設、NPO法人など)、ファミリー企業が抱える経営学的に重要な課題をテーマとして扱います。具体的に、新規事業の創造やイノベーションの創出・普及、時代の転換点における組織変革やリーダー育成などの組織開発、危機的状況や逆境を乗り越えるアントレプレナーシップなど、最新のトピックが対象となります。本ゼミが大切にしていることは、企業経営の現場で生じている問題を発見し、多角的な観点から問題の本質を分析することで最適な解決策を導くことです。そのため、本ゼミでは、理論的な知識の習得だけではなく、物事を多角的に捉え深く体系的に考える思考力を養うこと、実際に現場を訪れ現場で何が起こっているのか自ら行動し体感すること、実務家の声に真摯に耳を傾けリアリティを実感することを重視します。

 2年間にわたる演習は、次の2つのステップから構成され、いずれも学生の自主性を大切にしながら進めていきます。3年次の演習は、経営組織とアントレプレナーシップに関する理論的な基礎力、資料の収集やフィールドワークといった研究の基礎力、そして基本的な分析と思考力の習得を目的とします。これらは、グループワークを中心に習得していきます。学生は3-4人のグループに分かれ、本の輪読、資料の収集、フィールドワークを行い、グループごとに研究の成果を発表します。発表後は、参加者全員でより良い発表にするためにはどうすればよいか意見交換し、各自の能力向上につなげていきます。フィールドワークは、企業の現地見学と実務家へのインタビューを中心に、状況に応じてアンケート調査も実施します。4年次の演習は、3年次の学習を応用して、自ら興味関心のあるテーマを選び、卒業論文の執筆にチャレンジすることを目的とします。論文執筆は大変な作業ではなく、視野を広げ、能力的にも精神的にもさらに成長する機会であると考え、演習の時間は学生同士で助け合えるように、グループワークを取り入れていきたいと考えています。

 本ゼミは、真面目さと遊び心の両方を大切にしたいと思います。学生の要望次第にはなりますが、フィールドワークとセットにしたゼミ合宿や実務家との交流、他大学ゼミとの交流の機会を積極的につくっていきたいと思います。意欲が高く、主体的に行動してみたいという学生にゼミへ参加していただけるとうれしいです。