Social Activities
社会参加実習 2025年度学生による中間報告 2

学生と実習先の基本情報

  • 2年生男子
  • NPO法人子育てネットワークゆめ 戸塚区地域子育て支援拠点 とっとの芽
  1. 実習先を選んだ理由

     3歳下の弟と10歳下の妹がおり、特に妹に関して、子育てに携わる機会が多く自分の得意にできると感じたため選んだ。

  2. 目標

     子供と親に寄り添い、共感することによって価値観を広げ、「理解」のできる幅を広げることによるコミュニケーション能力の向上。子育てのプロである職員さんに自発的に質問するなど行動力をもって新しいことを吸収できるヒトへ。

実習の感想文

  1. 実習をして楽しかった点

     子どもたちとの触れ合いの中で、多くの喜びとやりがいを感じています。特に印象的だったのは、人見知りの時期にある1歳くらいの子どもたちとの関わりです。活動当初は、顔を見ると不安そうな表情を浮かべたり、お母さんの後ろに隠れてしまったりと、距離を縮めるのに時間がかかりました。しかし、諦めずに目線を合わせて優しく声をかけ続けたり、自分から遊びに誘ったりするうちに、少しずつ心を開いてくれるようになりました。今では、私の手を取ってあちらから遊びに誘ってくれたり、駆け寄ってくれたりするようになり、信頼関係を築けたことに大きな達成感を感じています。毎週水曜日に会いに来てくれる子もいて、その存在が活動の大きなモチベーションにも繋がっています。また、この活動を通して、ボランティアとは「自分が何かを与える」だけの一方的なものではなく、相互的なものであると気づかされました。子どもたちが全力で走り回る姿や、純粋な好奇心で物事を楽しむ様子は、私自身にエネルギーを与えてくれます。そして、笑顔と「ありがとう」という言葉にいつも癒されています。不思議な縁もありました。自分は実習先から徒歩3分の場所でアルバイトをしているのですが、そこでボランティア先の家族に会えて仲良くなりました。こういったようにコミュニティに参加するといった面でもボランティアはいろんなものを与えてくれて面白いと思えました。

  2. 実習をしてつらかった点

     活動当初、私は大きな壁に直面しました。それは、子ども一人ひとりが持つ「個性」や「発達の多様性」です。私には年の離れた妹がおり、その世話をしていた経験から、子どもと遊ぶことにはある程度の自信がありました。しかし、それはあくまで「特定の個人(妹)」と良好な関係を築けていただけなのだと痛感させられました。同じ年齢の子どもであっても、性格や興味の対象、発達のペースは全く異なります。活発に体を動かしたい子もいれば、静かに絵本の世界に浸りたい子もおり、全員にとっての「楽しい」を同時に提供することの難しさに、何度も戸惑いを覚えました。この課題を乗り越えるため、私は二つのことを心がけました。一つ目は、子どもを最も深く理解している保護者の方との対話です。「お家ではどんな遊びが好きですか?」といった質問を通して、その子の個性や好きなことを教えていただき、関わりのヒントにしました。例えば「アンパンマンが好き」と伺った子に、アンパンマンの本を読んであげて喜んでくれました。二つ目は、子どもたちの非言語的なサインを注意深く観察することです。言葉だけでなく、表情や視線、仕草から「今、何を感じているのか」を読み取り、一人ひとりに合わせた関わり方を試行錯誤しました。例えば、別の子が遊んでいるところをじっと見つめていたら「かしてって一緒に言ってみようか」など解決案を出すなど。この経験を通して、マニュアル通りではない、個々に寄り添うことの重要性を学びました。

  3. 目標に対して実際にできた点、できなかった点

     実習前に作成した動機シートには、自分が「理解」できる幅を広げたいと記入しました。この目標は、保護者の方々と直接お話しする機会を得たことで、期待以上に達成できたと感じています。メディアを通して、そして母親だけから得る情報だけでは分からなかった、子育ての喜びや日々の奮闘について「夜泣き」や「父親が全然手伝ってくれない!」など具体的なエピソードを伺うことができ、将来自分のライフステージが上がり親になった際のリアルなイメージを持つことができました。これは、自分が親になったらどう行動すればいいかの足掛かりになり、私の価値観を大きく広げる経験となりました。一方で、新たな課題も見つかりました。それは、職員の方々との連携です。日々の活動に集中するあまり、子どもたちと関わることを優先してしまい、現場のプロである職員の方々と深くコミュニケーションを取る機会を十分に作れませんでした。活動の意図や子どもへの対応について、もっと積極的に質問・相談すべきだったという反省があり、受け身の姿勢になっていたと感じています。

  4. 残りの実習で何に挑戦したいか

     残りの実習期間では、これまでの反省を踏まえて、職員の方々から真摯に学ぶ姿勢を持つことを目標としたいです。子どもへの接し方や場面ごとの判断、保護者への対応など、現場で長年経験を積まれている方々から学べることは多くあります。自分から積極的に質問や相談をし、職員の方々の考え方や行動をしっかり吸収していきたいです。吸収の面で今、せっかく人生の先輩とかかわる重要な機会をもてているので、活動が終了した後に今日の「良かったこと」「悪かったこと」「改善や学び」をスマートフォンに軽くメモすることで短期にとどまらない成長をできると思うので実践します。Manabaでの活動終了の連絡も中間報告前はできないことが多いので、行動してできるようにします。また、子どもとの関わり方は日々成長できていて、これからも一人ひとりに対して「何が楽しいか」「どう接したら安心できるか」という視点を持ち、雑にならずにより丁寧な関わりを意識していきたいと思います。