Keigo Inukai
犬飼 佳吾 教授

プロフィール

学位北海道大学 博士(文学)

最終学歴北海道大学大学院文学研究科博士課程修了

専門分野行動経済学、実験経済学、神経経済学

主要研究テーマ

  • 行動ゲーム理論
  • 社会的選好の認知神経基盤の検討
  • 集団意思決定と群知能、学習理論と意思決定

教員個人のHPKeigo Inukai Lab

主要担当科目

実験経済学、行動経済学、入門ミクロ経済学、ゼミナール

所属学会・役職

Economic Science Association、日本経済学会、など

主要な研究業績
  • 学術論文 共著
    Kameda, T., Inukai, K., Higuchi, S., Ogawa, A., Kim, H., Matsuda, T., & Sakagami, M. (2016). Rawlsian maximin rule operates as a common cognitive anchor in distributive justice and risky decisions. Proceedings of the National Academy of Sciences, 113(42), 11817-11822. doi: 10.1073/pnas.1602641113.
  • 学術論文 共著
    Duttle, K. & Inukai, K. (2017). Implications from biased probability judgments for international disparities in momentum returns. Journal of Behavioral Finance, 18(2) 143-151. https://doi.org/10.1080/15427560.2017.1308937.
  • 学術論文 共著
    Kameda, T., Inukai, K., Wisdom, T., & Toyokawa, W. (2015). Herd behavior: Its psychological and neural underpinnings. In S. Grundmann, F. Moeslein & K. Riesenhuber (Eds.), Contract Governance. UK: Oxford University Press.
  • 学術論文 共著
    Yamagishi, T., Horita. Y., Mifune, N., Hashimoto, H., Li, Y., Shinada, M., Miura, A., Inukai, K., Takagishi, H., & Simunovic, D. (2012). Rejection of unfair offers in the ultimatum game is no evidence of strong reciprocity. Proceedings of the National Academy of Sciences, 109(50) 20364-20368.
    https://doi.org/10.1073/pnas.1212126109
  • 学術論文 共著
    Inukai, K., & Takahashi, T. (2009). Decision under ambiguity: Effects of sign and magnitude. International Journal of Neuroscience.119(8), 1170-1178.
ゼミナール紹介
演習のテーマ

行動経済学、実験経済学、ニューロエコノミクス

演習の内容

 このゼミでは、実験という手法によって、私たちの意思決定や行動原理、経済の仕組みを理解することを目的としています。ゼミの学生は、実験研究に関する背景知識の学習を進めたうえで、教員と相談しながら実験研究のプロジェクトを進めます。研究を進めていくなかで、経済学の考え方や理論を学ぶだけではなく、実際の私たち自身の行動の仕組みについて理解し、より良い意思決定や社会の仕組みを考えていきたいと思います。

 ゼミで扱う研究範囲は多岐にわたります。たとえば、私たちの意思決定のクセや特徴を調べたり(行動経済学)、経済や社会の仕組みを実験によって検討したり(実験経済学)、経済学的な意思決定や判断をしているときに脳や体の中でどんなことが起こっているかを研究(ニューロ・エコノミクス)します。これらの課題について教員やゼミ生と議論しながら、卒業論文にむけて研究を進めていきます。

 また、このゼミは従来のゼミの枠組みを超えて、実験経済学研究室という単位のもと、国内外の研究者と連携しながら先端研究を推進しています。

 生物として「ヒト」と経済学や社会科学が対象とする「人」との間をつなぐ研究に興味をもち、強い情熱や好奇心のある方を募集します。