本学経済学部インターンシップ(実習)台湾プログラムは4回目を迎え、3年生の5名が参加した。主な活動は、午前中に師範大学国語教学センターによる中国語短期プログラムへの参加、午後は就業体験、企業や政府機構の訪問、提携大学の学生との交流である。
台北へは台風直撃の影響が心配されたが予定通りに到着した。翌日早朝はセンターでガイダンス、クラス分け試験が行われた。午後は提携校である東呉大学本部キャンパスを訪問、日本語学科生、本学への留学生を控える交換学生らと交流した。
3日目にブリーズモールを訪れ、西川副総経理から台湾経済と消費者の動向から、日本産食品の輸入状況、物産展の催しが行われることなどの紹介があった。
翌日より同モールのスーパーマーケットで就業体験が始まり、前半の業務は冷凍冷蔵、野菜果物において、パッキング、商品補充などのバックヤードでの作業を行った。後に岡山県物産展の準備に携わった。土曜日には伊原木県知事や小野県議会長が訪れ、台湾の人気タレントである陳美鳳に地元の名産を紹介するなど、台湾のテレビ局による撮影現場を間近に見ることができた。また、その休憩時間に県知事らから激励を受けるなど、貴重な経験もあった。
その後、果物、食品、焼菓子、地酒など物産展特設コーナーに配置、販売促進をサポートした。最後の晩餐で同モールに出店するイタリアンレストランを訪れたところ、同店マネジャーの河谷総経理が本学出身ということで偶然の出会いもあった。
20日には日本航空台北支社を訪れ、日本人派遣マネジャー、現地マネジャーの方から台湾拠点の発展と沿革、最近の訪日客の動向などの話を聞いた。また、25日には台北郊外の南港ソフトウェアーパークを訪れ、台湾電機メーカーのリーディング企業である東元電機(TECO)の本社ビルや関連会社を訪れ、業界の話をうかがった。また、26日には台湾教育部(文科省に相当)を訪れ、台湾の高学歴化、少子化問題が台湾でも深刻な問題になってきていること。台湾留学で中国語を学ぶメリットが多いことなど、教育担当の方から直接お話を聞くことができた。
以上、活動全体のまとめると、語学学習や就業体験で日々忙しかっただけでなく、週末は台風に見舞われ、遠出する機会に恵まれなかったものの、職場の人とのコミュニケーション、海外で語学を学ぶ同世代の仲間と交流する機会に恵まれ、寝る間も惜しむほど充実した時間を過ごしていたようである。