Field Study of
Economics Department

経済学科のフィールドスタディ

2013年度 <オーストラリアFS> 教員報告

教員によるフィールドスタディ報告 : 大村真樹子
『クィーンズランドでの初めてのフィールドスタディ』


ブリスベンのサウス・バンクにて

今年はクィーンズランド大学のホストにより、初めてオーストラリアでのフィールドスタディ(FS)Bの実施となった。このFSは、ハワイでお世話になった講師の方からクィーンズランド州政府東京事務所の方をご紹介頂いたことから始まった。東京事務所でのミーティングを経て、訪日されたクィーンズランド大学の付属語学学校(ICTE-UQ)のWinton氏とのミーティングと、Blanchard氏をはじめてとする複数の現地の担当者の方々とメールでの話し合いを重ね、プログラムを作成し実現した。この間、東京事務所の佐藤氏には事例研究Bの特別講義の講師としてご来学頂き、クィーンズランドの農業・環境・経済に関してご講義頂いた。ICTE-UQは長年、世界各国から数多くの機関の研修を受け入れており、あらゆる点において非常に良く組織された機関であり、初めてオーストラリアでFSを実施する担当教員として大変有難かった。大学のメインキャンパスのあるブリスベンは、ブリスベン川がゆったりと流れ、市街地から大学までフェリーで移動もできる美しい街であった。思いのほか暑く湿度も高かったが、事故も病気もなく、女子学生10名・男子学生6名が全員元気に課程を修了できたことは何よりであった。学生達にとっては、ホームステイも非常に有意義な経験だったようである。この場を借りて、関係者各位に厚く御礼申し上げたい。

FSプログラムは英語講座6コマ・講義9コマ・視察10コマという、非常に充実したものであり、オーストラリア及びクィーンズランドの農業の現状・環境問題・農産物と日本市場との関連性に関して多岐に渡り学ぶことが出来た。講座・講義・視察はどれも興味深く、示唆に富むものであった。当初は学生達からの質問が少なく憂慮されたが、日が経つにつて積極的になり、日本での講義で受け身になりがちな学生達自身も、何らかの自身の変化を実感できたのではないだろうか。そうであれば幸いである。

実施プログラム

2014年2月16日–3月1日

2月16日 (日) 午後 成田空港集合
成田空港発 JQ012 (20:25-06:25+)
2月17日 (月) 午前 ゴールドコーストCoolangatta空港着・現地スタッフ出迎え
ブリスベン、クィーンズランド大学(UQ)へ移動(専用車)
プログラム紹介・Goカード(現地公共交通機関用パス)配布
英語講座①(農業と経済学)
FSBグループ写真撮影
英語講座②(農業と経済学)・UQ学生との会話セッション
午後 キャンパスツアー
インターネットアクセス設定
講義①「オーストラリアの持続的経済」
ホストファミリー出迎え
2月18日 (火) 午前 英語講座③(農業と経済学)
英語講座④(農業と経済学)・UQ学生との会話セッション
午後 講義②「オーストラリア農業の経済的概観」
講義③「農業経済とマーケティング」
2月19日 (水) 午前 シロメワイナリー視察①(専用車)
講義④「対日オーストラリアワインマーケティング」
午後 UQへ移動(専用車)
講義⑤サンゴ礁観察
2月20日 (木) 午前 英語講座⑤(農業と経済学)
英語講座⑥(農業と経済学)
午後 UQ実験鉱山視察②(専用車)
2月21日 (金) 午前 オーストラリア土地保全システム視察③&講義⑥(専用車)
UQガットンキャンパスで昼食
午後 バウアー有機農場視察④
2月22日 (土) 終日 スプリングブルック国立公園エコツアー視察⑤
2月23日 (日) 終日 自由行動
2月24日 (月) 午前 講義⑦「オーストラリア牛産業」
講義⑧「オーストラリア小麦産業」
午後 JBSオーストラリア(世界最大の精肉会社)査察⑥(専用車)
2月25日 (火) 午前 サンシャイン・コーストへ移動(専用車)
講義⑨「対日本市場園芸産品開発」
Cedar Hill Corporate Group(園芸産品輸出企業)視察⑦
午後 マル―チー農業研究所視察⑧(長ズボン・靴・帽子着用)(専用車)
2月26日 (水) 午前 クリーヴランドへ移動(専用車)
ストラッドブルック島視察⑨(フェリー)
Goompi Trail Walk (アボリジニ文化と自然を学ぶ徒歩ツアー)
ストラッドブルック島内移動(専用車)
午後 サンゴ礁観察活動⑩
クリーヴランドへ移動(フェリー)
UQへ移動(専用車)
2月27日 (木) 午前 学生発表:サンゴ礁観察の結果
プログラム評価
修了式&修了ランチ
午後 自由行動(ブリスベン)
2月28日 (金) 終日 UQに集合(ホストファミリーによる送迎)
ゴールドコーストへ移動(専用車)
自由行動(ゴールドコースト)
3月1日 (土) 終日 ホテルチェックアウト
ゴールドコーストCoolangatta空港へ(専用車)
成田空港着JQ011(10:50-18:55) ・ミーティング後現地解散

PHOTOレポート


  • バウアー有機農場にてトウモロコシの収穫

  • スプリングブルック国立公園にて雲を見下ろす

  • ストラッドブルック島にて、サンゴ礁観察の後に

  • 原後雄太奨学金授与式の様子