Field Study of International
Business Department
国際経営学科のフィールドスタディ

2016年度　海外フィールドスタディ(台湾)　実施報告

2016年度 教員による海外フィールドスタディ報告 : 西原 博之

日台相互の訪問は引き続き増加の傾向にあり、今年も合わせて5百万人を超えることが確実視されている。夏休みが終わる期間とはいえ、東京‐台北は人気路線であることから、ほぼ満席の中でのフライトだった。

台北に到着し、翌日より師範大学語学センターが開講する短期の中国語講座に参加、午後は交流協会を訪問した。そこでは、殖民地以前の歴史から現在まで日台交流が続いている状況などについて、担当者からうかがった。３日目は台湾モスバーガーを訪問、担当者より台湾での販売戦略、派遣者としての異文化体験など、幅広くお話をうかがった。4日目は特別講義があり、講師の方から、風水などの華人文化や思想が経営に影響している例を学んだ。5日目は桃園にあるクロネコヤマトの巨大な物流センターを見学した。6日目は、午前にフラワーマーケット、午後は微風広場のスーパーを尋ね、日本の食が陳列される現場を訪れ、愛媛ミカンなど、日本からのキャンペーンも見学した。

翌週の8日目は台湾車輛公司を訪問、路面電車など、新型車輌の製造現場を見学した。その後、近くの元智大学を訪れ、学生らと交流した。9日目は、台湾味の素を訪問、現地での販売戦略、味の現地化などについてうかがった。午後は東呉大学を訪問、学生らと交流した。10日目は新幹線で台南に移動、大雨の中、台南の街を回った。翌日は、工業団地にある日系企業を訪問、作業員らが溶接する現場を見学した。午後に烏脚病医療紀念館を訪れ、故王金河医師らが患者に尽くしたことやご家族らが彼らの生活を支援する話をうかがった。その後、八田与一記念館や烏山頭ダムを見学したが、生憎の大雨で台南市街地に戻り、林百貨などを見学した。その翌日は、台湾南部の港湾都市、高雄を訪れた。その後、台湾の最南端近くにある灯台やビーチなどを訪れ、ゆっくり時間を過ごした。台南の最終日は、台湾最古の孔子廟を訪れ、後に大航海時代以降、貿易港として栄えた安平の街を訪れ、日本人留学生が開業した地元で知られる日式ラーメンを食し、夕方に台北に戻り、翌日の便で日本に帰国した。

今回の台湾は、出発前の台風や台湾南部の大雨の影響から、観光地の散策は限られて残念だったが、墾丁ビーチや最南端のガランピでは、時折日がさすことがあるなど、南国の景色を楽しむことができた。何よりも、温かく迎えてくれた台湾の皆さま、お世話になった方、活動をサポートして頂いた皆様にお礼を申し上げます。

【追記】 – 2016年11月22日午後3時より、故王金河医師・本学名誉博士のご遺族を日本にお招きし、以下のとおり、記念講演を開催します。貴重な機会ですのでご参加下さい。
• 期間：2016年11月22日（火）午後3時開始（4時限目）4時頃終了予定。
• 場所：明治学院大学 白金校舎 本館10F会議室