Social Activities
社会参加実習 2024年度学生による中間報告 2

学生と実習先の基本情報

  • 2年生女子
  • NPO法人子育てネットワークゆめ 戸塚区地域子育て支援拠点 とっとの芽
  1. 実習先を選んだ理由

     私には兄弟がいて、小さな子供の面倒を見る経験があったので、その経験を生かせる場にしたいと考えた。また兄弟も大きくなり、小さな子と関わる機会が減ったため、交流を深め、子供たちや親御さんから気づかされること、その気づきを自分の成長につながる経験にしたいと考えた。

  2. 目標

     お子さんや親御さん、職員の方々とのコミュニケーション能力を身に着け、自分には何ができるかということを考え、考えたことを実践できる行動力を持つことを実現したい。

実習の感想文

  1. 実習をして楽しかった点

     0~6歳までの子供たちと触れ合い、エネルギッシュで感情豊かな彼らから多くの刺激を受けた。初めは緊張していたため、子供たちとのコミュニケーションに苦労したが、職員の方々や地域ボランティアの方々にアドバイスを受けることで、徐々にコミュニケーションを取れるようになり、とても嬉しかった。言葉をはっきり伝え、目を合わせてコミュニケーションを取ることの大切さや言葉ではまだ上手に伝えられない子も必死に体現してコミュニケーションを図ってくれる姿に、言葉だけでなく動きでも思いを伝えることができることを再認識できた。また、赤ちゃん(0歳児)を見て数か月の違いで、体の大きさや発達度が異なることに感動し、子供の成長の速さを実感した。講習会では、赤ちゃんの沐浴や着替え、妊婦体験などを通じて今後に役立つ知識を得ることができた。私はこの講習会を体験してみて、知識があるのとまったくないのとでは不安度には差があると考えた。知識があることで不安が軽減され、選択肢が増えることを感じた。親御さんたちにかけてもらった「最初はわからなくて当たり前で、経験を通じてだんだんとできるようになるよ」という言葉は自分が将来子育てに行き詰ったときに思い出したい言葉だと感じた。また、子供たちの性格は様々で、恥ずかしがりやな子や自分から積極的に話せる子などと触れ合う中で、子供たちの些細なことに目を向け、頑張ろうとしている子の努力に気付き、サポートできる大人になりたいと感じた。特に、恥ずかしがりやな子が声をかけてくれ、一緒に遊ぶ中で名前を呼ぶことや気持ちに寄り添うことを意識して接していたら、徐々に心を開いてくれたことは、自分の行動が無駄ではなかったと実感し、とても嬉しかった。

  2. 実習をしてつらかった点

     気持ちに寄り添うことは楽しかった反面、苦労も伴った。毎回心を開いてもらえるわけでなく、コミュニケーションがうまく取れないこともあった。子供たち一人ひとりの個性に合わせて打ち解けてもらうための引き出しが足りず、悩むこともあった。また、ボランティアの活動時間には限られている中で、すべての子供たちに十分な時間を割くことができず、一人一人と向き合う時間が足りずもどかしい気持ちもあった。うまく気持ちを伝えられない子の思いをくみ取るために試行錯誤しながら、多くの子供たちと触れ合い、経験を積んで、少しでも多くの子供たちの力になりたいと考える。活発な子供たちの安全を確保することが大変だった。子供たちの動きは予測不能で、階段等の遊び場で事故や怪我がないように目を配り、危険を予測して行動する必要があるので少し苦労した。

  3. 目標に対して実際にできた点、できなかった点

     目標に対して実際にできた点としては、子供たちや親御さん、職員の方々と積極的にコミュニケーションを図ることができた。子供たちとのコミュニケーションでは、名前を呼ぶこと、はっきりことばを発すること、目線を合わせて会話することを意識した。その結果、心を開いてくれた子供たちがいたので、自分でも実感をもって達成できたと感じている。親御さんとのコミュニケーションでは、共通点が少ないため話題作りに苦戦しましたが、優しく声をかけてくださったり、子供についての話題で話をしたりして、徐々にコミュニケーションが取れるようになった。元気なお子さんが多いため、親御さんと話す機会は少なかったものの、今後の実習でも自分から積極的に声をかけられるようにしたい。職員の方とのコミュニケーションでは、たくさんのアドバイスをいただいた。赤ちゃんの抱っこの仕方や赤ちゃんについての豆知識、子供とのかかわり方など、助言をもらうことで多くの学びがあり、自分自身の成長につながったと感じる。また、「自分には何ができるかということを考え、考えたことを実践できる行動力を持つことを実現したい」という点では、部分的に達成できたと感じる。考えるところまではできても、実践した際にうまくいった時とうまくいかなかった時があった。特に、親御さんの見ていないところでお子さんがおもちゃを投げてしまった場面では、ダメなことを伝えなくてはいけない気持ちと、自分の子ではないためどのように伝えたらよいか、叱ってよいのかという気持ちが葛藤して困ってしまった。その時は率直に「投げたら危ないからだめだよ」と伝えたが、本当に伝わっていたのか、自分の対応は正しかったのかと考えてしまった。

  4. 残りの実習で何に挑戦したいか

     残り少ないボランティア活動の中で挑戦したいことは、この機会を大切にして多くのことを吸収することだ。子育ての難しさや子供への対応、職員の方からのアドバイスなど、ここで得られるすべての知識を自分のものにして将来に生かせるように成長したいと感じる。そして、自分も何かを与えることができるように、精一杯活動を続け、いろんな方に顔と名前を覚えてもらえるように頑張りたい。価値観や世代の異なる人々とのコミュニケーションは今後も積極的に行っていきたい。特にお父さんとはなかなかしゃべる機会がなかったので、機会があったら父親目線のお話など伺いたい。また、目標を達成するために子供たちの予期せぬ行動への対応力を磨きたい。これまでの実習ではうまくいかなかった時に困ってしまったが、今後の実習では落ち着いて対処法を考え、わからなければ周りの人に助けを求めるなどの行動がとれるようにしたい。冷静さを保ち、適切な対応ができるように努め、よりよい実習にしていきたい。