Social Activities
社会参加実習 2024年度学生による中間報告 3

学生と実習先の基本情報

  • 2年生男子
  • NPO法人子育てネットワークゆめ 戸塚区地域子育て支援拠点 とっとの芽サテライト
  1. 実習先を選んだ理由

     昔、実家の近くにあった児童館と雰囲気が似ていて、内容としても地域の子供とふれあいつつ、親ならば誰もが体験しているであろう子育ての苦労や、逆に得られたものについての新鮮な体験談を身をもって感じられると思ったから。

  2. 目標

     子育てをしている親の方々や、実習先の職員との会話を通してコミュニケーション能力を高め、常に予測できない行動を起こす子供たちとふれあうことで自発性と行動力を身につける。

実習の感想文

  1. 実習をして楽しかった点

     この実習を通して楽しかったのは、何より子供たちの笑顔と成長に携われたことだ。 子供たちと一緒に遊んだり、話を聞いたりする中で、たくさんの笑顔を目にすることができた。とっとの芽サテライトでは、0歳児から未就学児までのさまざまの年齢の子供が来るので、年齢ごと、性別ごとだけでも大きく対応を変える必要があり、自分の対応が上手くいって喜んでもらえたときには心が通じ合った気がして嬉しくなった。特に、慣れない紙芝居方式の読み聞かせで身振り手振りで絵本の内容を表現して喜んでもらえたとき、雨の日に職員の方も含めたみんなでドミノを使い切るまで高く積み重ねることができた時の笑顔はとても印象に残っている。つらかったこともあったが、子供たちの笑顔を見るだけで元気をもらうことができた。他にも、職員の方々と開園前に「どのようにしたら子供たちに喜んでもらえるか」といった子供たちにとって安全で楽しい環境づくりを考えて意見を出し合ったのも想像が膨らんでとても楽しかった。読み聞かせをする時に身振り手振りで絵本の内容を表現するというアイデアもこの時に出たものであり、アイデアが出た後すぐに開園したため練習ほぼなしの一発勝負とはなったが、無事に成功してとても良かったと感じる。もう一個のドミノを使い切るまで天高く積み重ねるのは職員さん発案であり、去年も明治学院大学の学生が来た雨の日などに同じようなことをやったと教えて頂いた。去年はドミノを使い切るとまではいかなかったらしく、先輩方の記録を超えて少し誇らしく思う。最初は雨の日の暇つぶしのつもりが気がつけば熱中してしまっていて、童心を思い出すいい思い出になったと今では感じる。

  2. 実習をしてつらかった点

     逆に、実習を通してつらかったのは、長時間立ちっぱなしや、子供たちの相手をする ことでの体力的な負担だった。屋内での活動がメインなのであまり頻繁には動かないと思っていたが、思いのほか活発に動き回る子供も多く、実習が終わる頃にはクタクタになっていることがほとんどで、子供の無尽蔵の体力と自分の体力の衰えを実感した。また、子供たちの安全を守る責任感から、常に気を配り緊張し続けたことによる精神的な負担も感じた。特に、一瞬の隙が事故に繋がることも少なくないので子供とふれあうときは必ず周囲に誤飲するようなものや踏みつける可能性のあるものがないか気にかけた。他にも、実習中に心を開いてくれなかった子もおり、その子に対してどう接すれば良かったのだろうと悲しい気持ちになった。職員の方の話によると、とっとの芽サテライトに男性職員が存在しない上に世代が大きく離れていること、保育園や幼稚園と違って基本的には親がすぐそばにいる状況というのもあって余程好奇心の強い子供以外はあまり自分から関わっては来ないのではないか、それを解決するのは時間であり、そのうち慣れてくれるだろうとのことだった。確かに職員の方の言う通り自分たちの年代は保護者の方々、職員の方々、子供たちのどれにも一致していないため、子供たちから見れば自分たちは異質な存在に見えただろうし、自分としても実習の中で多少なりともアウェー感は感じた。

  3. 目標に対して実際にできた点、できなかった点

     動機シートのうち、実際にできた点は、行動力を身につけることと職員の方々とのコミュニケーション、出来なかった点は、自発性の向上と保護者とのコミュニケーションだと感じた。できた点の理由としては、実習を続けていく中で子供たちの危険を未然に防ぐ行動ができ、職員の方々と協力して読み聞かせや手遊び、ドミノタワー作りといった数々の企画を開催し、チームワークの大切さを改めて実感できたことが挙げられる。出来なかった点の理由としては、あまり自分から保護者の方々に話しかけることが出来なかったというものがある。二回目の実習の時に職員の方から「聞き上手」になることを意識して保護者との会話に臨んでほしいと言われた。これがなかなか難しく、保護者の多くは自分の子供に付きっきりで受け身では会話があまり続かないことも多く、かと言って話しかけすぎて子供の見守りを阻害してしまっては元も子もないというそこの押し引きの感覚を上手くできず、結果としてあまり自発的に話しかけることが出来なかった。

  4. 残りの実習で何に挑戦したいか

     残りの1か月では、職員の方々だけでなく、保護者とも上手くコミュニケーションがとれるよう自分なりの答えを見つけていこうと思う。とっとの芽サテライトのイベントでも、育休などをとって育児に積極的に参加する父親が集まるパパのおしゃべりタイムや、双子や三つ子を持つ保護者が集まるふたごみつごの会などその家庭ならではの話を聞ける機会が設けられているので、上手く利用していきたい。また、達成できた二つの点についても、当たり前のことではあるが、今まで通り続けられるようにしていきたいと思う。3回の実習を経験して自分では自覚していなくとも油断が出てくるころだと思うので、子供たちに安全で楽しく過ごしてもらえるようにするためにも慢心せず当たり前のままにしていきたい。