Social Activities
社会参加実習 2025年度学生による中間報告 1

学生と実習先の基本情報

  • 2年生男子
  • 社会福祉法人開く会 横浜市下倉田地域ケアプラザ
  1. 実習先を選んだ理由

     近い将来自分が家族を支える立場になる以上、最低限の知識と、考え方を身に着けたい、学びたい、と思ったからです。

  2. 目標

     価値観や世代の異なる高齢の方や、スタッフさんたちとの会話や、かかわりでコミュニケーション能力を上げ、よりたくさんの人とのつながりを増やせるようにし、自発性と行動力の両方を高める。

実習の感想文

  1. 実習をして楽しかった点

     実習をして、楽しかった点 初めての実習ということもあり、期待と不安が入り混じっていましたが、利用者の方々との交流を通じてその不安が次第に消えていきました。日々の業務の中で、利用者の方々の笑顔や感謝の言葉に触れ、自分の行動が相手にとって価値あるものになっていることを実感できました。特に、日常会話を通じて利用者の方と心を通わせることができた瞬間は、この実習の中でも大変印象深いものとなりました。ある方が「あなたと話すと元気が出る」とおっしゃったことがあり、その言葉が何よりも嬉しく、やりがいを感じる瞬間でした。 また、業務をこなす中で、自分なりの工夫をしながら作業をスムーズに進めることができたことも楽しい点の一つでした。髪の毛を乾かす作業では最初は難しく、時間がかかってしまいましたが、先輩方のやり方を参考にしながら練習を重ねるうちに、次第にコツを掴むことができました。最初はぎこちなかった作業がスムーズにできるようになったときの達成感は大きく、「もっと上手になりたい」「もっと効率よくできる方法を見つけたい」といった向上心につながりました。

  2. 実習をしてつらかった点

     実習を通して、介護の仕事の奥深さや責任の重さを感じる場面が多くありました。特に印象に残っているのは、利用者の方々の体調の変化や認知症の進行に直面したときのことです。昨日まで普通に会話できていた方が急に不安定な状態になることもあり、どう対応すべきか迷うことがありました。また、認知症の方の言葉や行動には、その方なりの理由があることを理解しながらも、瞬時に適切な対応を取ることが難しく、未熟さを痛感しました。 しかし、職員の方々が利用者一人ひとりの状態に合わせて細やかに対応する姿を見て、「介護とはただ作業をこなすのではなく、相手に寄り添うことが大切なのだ」と学びました。特に、食事介助の場面では、利用者が安心して食事を楽しめるような声かけやペース調整がとても重要であることを知りました。こうした気配りの積み重ねが、利用者の方々の生活を支えることにつながるのだと実感しました。

  3. 目標に対して実際にできた点、できなかった点

     今回の実習を通して、目標としていたコミュニケーション能力の向上を実感できました。利用者の方々と会話をする際、単に言葉を交わすだけでなく、「相手の気持ちに寄り添うこと」を意識しました。その結果、最初は緊張していた会話も徐々に自然になり、お互いに心を開いて話せるようになったと感じます。例えば、ある利用者の方が昔の思い出を楽しそうに話される姿を見て、「聞くことの大切さ」を改めて実感しました。相手の言葉を丁寧に受け止め、共感することで、信頼関係を築くことができたと思います。 また、自発性を持って行動することも意識していました。指示を待つだけではなく、施設内で何が求められているかを自分で考え、積極的に動くことを心掛けました。例えば、食事後の片付けや清掃、備品の整理など、細かい作業を自分から進んで行うことで、スタッフの方々から「気が利くね」と声をかけていただくこともありました。 一方で、自分の未熟さを感じる場面もありました。高齢者の方々が持つ価値観や考え方の違いに柔軟に対応することが難しく、時折、意見の食い違いを感じることもありました。特に、長年の経験に基づく考え方を尊重しながら会話を進めることが必要だと感じました。こうした経験を踏まえ、次回の実習では、相手の価値観をより深く理解するための方法を学び、実践したいと思います。

  4. 残りの実習で何に挑戦したいか

     今回の実習を通じて、高齢者の方々と関わる際のコミュニケーションや支援の重要性を実感した。そこで、残りの期間では、より深く相手を理解し、適切な対応ができるよう努めたい。まず、高齢者の価値観や考え方に対する理解を深めるため、歴史的・文化的背景を学び、会話の幅を広げることを目指す。また、利用者の方々の感情の変化に敏感になり、表情や仕草を注意深く観察し、非言語的なサインを読み取る力を養うことで、より安心できる環境を提供したい。さらに、スタッフの方々との情報共有を積極的に行い、利用者の状態や業務の進行について定期的に話し合うことで、スムーズな連携を図る。業務の優先順位を意識し、緊急時には冷静な判断力を持って対応できるよう準備を整えることも重要な目標の一つである。また、自発性を持って行動する際には、その場の状況に応じて柔軟に対応し、より効果的な支援ができるよう心掛けたい。残りの1カ月間を通じてこれらの点を意識しながら行動し、実習をより充実したものにしたい。これらの目標を達成することで、より多くの人とのつながりを深め、介護の仕事に対する理解と実践力を向上させることを目指していきたい。加えて、実習期間中は自己の振り返りを行い、日々の経験を記録することで成長を実感できるようにする。具体的には、利用者との関わりの中で得た気づきや、対応の工夫を考えることで、次回に活かせる学びを積み重ねていく。また、実習先の環境に慣れるだけでなく、自ら積極的に提案を行うことで、より実践的なスキルを身につけることを目指す。例えば、レクリエーション活動のアイデアを考案し、利用者が楽しめる機会を増やすことで、心の交流を促進することもできると思う。さらに、他のスタッフや実習生との協力関係を強化し、互いに学び合う姿勢を持つことで、介護の現場におけるチームワークの大切さを実感できるはずだ。こうした積極的な取り組みを通じて、実習期間をより有意義なものにし、今後のキャリア形成にもつなげたい。また、利用者の個々のニーズをより深く理解するために、一人ひとりの生活歴や好みについて積極的に尋ね、共感を持って接することで信頼関係を築きたい。その結果、よりパーソナルな支援ができるようになり、利用者の満足度向上にもつながると思う。