経済学部長 藤田晶子教授
急速なグローバリゼーションやテクノロジーの進化は、一国の産業構造や企業のビジネスモデルに大きな影響をおよぼしています。こうした進化のおかげで、われわれの生活は格段に便利になりました。
しかし他方で、地球温暖化により頻発する異常気象に加えて、国家間や社会における貧富の格差は拡大し、われわれの未来に暗い影を落としています。こうした状況を少しでも改善すべく、これまでの単純な利益至上主義ではなく、地球環境や人権に配慮した持続的成長を経済・経営の目的とする動きが世界的に高まっています。もちろん、そう簡単に解決する課題ではありませんが、皆さんも社会に出たときには、考えざるをえないでしょう。
経済のダイナミズムは、国際的な市場動向や金融政策はもとより、各企業の経営戦略など、さまざまな要因が複雑に絡み合って生じるものです。経済学部には、経済学科・経営学科・国際経営学科のそれぞれに特徴ある3学科があります。ますます世界経済が大きく移り変わるなか、経済・経営をバランスよく学ぶことで、複雑な経済事象を表面的にとらえるのではなく、複眼的な分析視点で観察し、その本質を理解できる力を養いましょう。
絶えず変化する経済の動きが見えてくるはずです。その面白さを一緒に実感するために、ぜひ、経済学部で学んでみませんか。