私がこのプログラムに参加した理由は三つある。一つ目は以前から英語のコミュニケーション能力を向上させたいという思いがあり、英語の本場であるイギリスのさらにオックスフォード大学で学ぶことができるという点にとても魅力を感じたからである。二つ目に海外のビジネスパーソンが得意とするプレゼンテーションを生の感覚で学びたいと思ったからである。三つ目として、私はまだあまり海外に行ったことがないので、大学に入ったら小さなコミュニティーに収まるのではなく、なるべく早く外の世界を肌で感じたいと考えていたからである。語学だけでなく、自分自身の人間性においても成長することが出来ると考え、私はこのプログラムへの参加を決めた。
今回の目標として、一つ目は聞き取る能力、話す能力を向上させ、現場の外国人たちとスムーズに会話できるようになること、二つ目はより効果的なプレゼンテーションを身に付けること、三つ目は充実した二週間にするために何事にも好奇心を持ち、日本や自分の今までの概念との相違点を見つけ、吸収しようと努めることとした。そのためにRAたちに積極的に話しかけること、授業で分からないことがあれば聞くこと、気づいたことなどはこまめにメモを取るように心がけた。
実際、イギリスに行って本当にたくさんの刺激を受けることができた。例えば、大英博物館に行った時に、現地のRAが展示してある陶器を見て何か細かくメモを取る何気ない姿や、海外の大学生は授業中ペンの音しかしないという話を聞いて、海外と日本の大学生との意識の差をはっきりと感じた。何を書いているかは分からなかったが、それでもただ見るのとそういったことをする人との学ぶ姿勢の意識の差は確実にあると感じた。自分自身の英語に関しては、最初はなかなか聞き取ることができず、質問されてもうまく答えることが出来なかったが、日を経つにつれ徐々に理解できるようになり、日常生活や分からないことがあった時にRAたちや現地の人と会話して問題を少しずつだが解決できるようになった。最終プレゼンテーションでは、グループでテーマを与えられ、自分たちの班は新しいビジネスについてのプレゼンテーションを行った。新しいビジネスのアイディアとしては、良いアイディアが出せたと思ったが最後のプレゼンで聞き手にしっかりと自分たちのビジネスの真意を理解させることができず、悔しい思いをした。英語でも日本語でも人に新しいことを伝え、分かってもらうためには順序立てて、論理的に話すことが大切だと感じた。発音は自分でも成長の姿を見せることができたと感じたが、緊張していたこともあり、ただの英語でのプレゼンになってしまったと思う。もっと「分かりやすさ」を追求して、聞き手にとって理解しやすいプレゼンにする必要があった。
この濃密な二週間は今後の自分にとって人生の指針となるような経験になった。英語に関しては自分の良い点、足りない点を確認することができた。今後は自分の専攻している分野にプライドを持って、知識を深めること、海外だけでなく自分が住んでいる日本についてももっと興味をもつこと、効果的なプレゼンをもっと学ぶこと、英語に関しては会話の力をつけるために語彙力をさらにつけること、経済用語にも興味をもって取り組んでいきたいと考える。RAがそうであったように自分も学びに対してもっと貪欲に取り組み、高い意識をもって大学生活を送りたいと思う。