今回の国際研修プログラムは、「挑戦」と「仲間」という言葉に集約されると思う。私の挑戦は入学前から始まっていたのかもしれない。
明治学院大学に入学することが決まった時、両親と在学中に必ず留学することを約束した。そして入学直後にこのプログラムに応募し、抽選に当たり、行けることになったが、同じ学科の人はいなかった。知り合いもいない、授業でも話すこともない、そんな状態でアメリカへ行くのはとても不安だった。ましてや、他の人たちは同じ学科で友達同士である中にいきなり飛び込んでいくことが出来るのだろうかと出発直前まで思っていた。しかし、行ってみるとそれまでの心配は意味をなさなかった。強いて言うならば、仲良くせざるを得ない状況にあったのかもしれない。みんながこの研修を充実させよう、何かを持ち帰ろうと考えているのがすごく伝わってきた。そのような思いがみんなを団結させたのかもしれないと思っている。
また、アメリカでの日々は初体験の連続でもあった。寮で生活するのも、外国で生活することも初めて。英語での経営の授業も初めて。イベントも普段日本にいてはやらないようなことの連続だった。まず、朝から、日が暮れる21時30分までハードスケジュールをこなすのが最初はとてもつらかった。でも、せっかく来たのだから全て自分の満足をいくところまでは達成すること、後悔を日本に持ち帰らないこと、それが私の自身に課した課題だった。意外と簡単ではない。授業は英語を聞き取り、理解することに精いっぱい、夜は思いっきり活動して部屋に帰る。部屋につくころには一度座ったら寝てしまうほど疲れた中で翌日の予習をする。そんな毎日で睡眠は日本にいる時より圧倒的に減るし、慣れない英語に囲まれて体力的にも、精神的にも疲労はピークなのだが、なぜか気持ちは充実感に溢れている。寮に着くと誰かかしらが「今日も充実していた~」と言っていた。しかしそれはすごいことだと思う。毎日充実していたと感じることはそれだけ自分がその日を一生懸命過ごせたということだ。日々の生活で2週間、毎日充実していたと感じられたことは今までなかった。
ホープカレッジ最終日のプレゼンテーションは、緊張のあまり覚えていない。ただ、直前にテーマを変えた私たちのグループはどうなってしまうのだろうと思っていたが、先生やバディの方々が笑顔で聞いてくれていたので嬉しかった。知らない人の中でリーダーを出来たことは自分にとって良い経験になった。親しくない中でどうしたらうまく進めていけるか、自分の意見と相手の意見の折り合いをどこでつけるかなどを考えるきっかけになった。これは今後も活かしていきたいと考えている。
目標があり、そこに向かって突き進んでいく人は強いと言われる。どんなに辛くても、終わった後にはそれ以上の達成感が生まれる。2週間全く後悔がないくらい頑張り、こんなにも達成感が持てたのは周りの友達や先生方から受けた影響が大きくある。そんな素敵なメンバーと過ごした経験は自分の将来の糧となる。これからも挑戦を恐れずに、自分の充実は自分で掴みにいこうと強く思った。