Seminar Introduce
学生によるゼミ紹介

21年度学生によるゼミ紹介:神山恒雄ゼミナール

概要

神山ゼミは現在3年生3人、4年生9名が所属しており、幕末から第二次大戦終戦までの近代日本経済史について、政策や産業、国際関係や制度など多様な視点から学習しています。昨年度は新型コロナウイルスの蔓延により、例年開催されていたゼミ合宿が行えませんでした(2019年度の合宿は11月に湯河原で一泊二日)。対面で接する機会が減少して、以前のようなゼミ生同士の親睦を築くことは難しいですが、その分オンラインでのやり取りは活発になりました。神山先生は学生の発表内容に対して、フォローやアドバイスなど私たちの抱く疑問や質問に一つ一つ丁寧に解説して下さるため、内容の濃い充実した時間を過ごすことができます。卒業生はテレビ局、メーカー、物流、ホテル、公務員、教員、地方銀行など毎年幅広い分野に就職しています。

講義の内容

講義は毎週金曜日に行います。3年生の春学期はテキストに沿って近代日本経済史の基本的な流れを読み解き、秋学期でさらに専門的な内容を学習します。講義の形式は、毎回担当の学生がテキストの指定された範囲を要約し、それを発表するというものです。ゼミの流れは、発表者が自分の要約したものを読み上げ、それについて先生が解説や補足説明を下さり、5分ほどの休憩を挟んだ後、発表者以外のゼミ生からの質問に発表者が答え、先生がその質問と回答に補足をして下さるというものになっています。4年生ではこれと同じ形式で卒業論文の構想の発表が行われます。テキストの要約は、要点を見極め、必要な情報を盛り込みつつ分かりやすくまとめる能力を鍛えることができます。また学生間の質問は、自分とは異なる視点や考え方を知り、その質問に適切な回答をするために、新たな知識や説明する力が身につく良い機会となります。少人数だからこそできる講義形式であり、より一層の学習内容の理解を促進してくれます。

最後に

神山ゼミでは近代日本経済史を学習することから、自分には日本史の知識がない、または苦手といった理由から当ゼミを敬遠している方がいるかもしれません。しかし現在所属しているゼミ生には、高校生の時に世界史を学習していたため日本史の知識は中学生レベルという人もいます。またこの分野が得意ではない、知識が豊富ではないが、興味があるため学び直しているという人もいます。こうようなゼミ生の事例から、過去に日本史をどの程度学習していたかは大した差ではなく、スタートラインは同じといっても過言ではありません。今日の日本経済に繋がる過去の経済、出来事について少しでも興味を持った方は、是非ゼミ説明会などでお気軽に何でも質問して下さい。3年生以降の学生生活を有意義に過ごすためはもちろん、社会の構成要素を歴史から学び、現状を俯瞰して正確に判断して、未来を見据える力を養うためにも、学ぶ意欲のある学生の参加をゼミ生一同心からお待ちしています。