Takuya Tsuchiya
土屋 拓也 准教授

プロフィール

学位博士(理学)早稲田大学

最終学歴早稲田大学 大学院基幹理工学研究科 数学応用数理専攻 博士後期課程 中途退学

専門分野相対性理論、数値解析

主要研究テーマ非線形偏微分方程式に対する高精度数値計算手法の確立

主要担当科目

数学入門、数学、ゼミナール

所属学会・役職

日本数学会、日本応用数理学会

主要な研究業績
  • 学術論文、共著
    Ryosuke Urakawa, Takuya Tsuchiya, Gen Yoneda, “On the stability of covariant BSSN formulation”, Classical and Quantum Gravity 39, 165002, 2022.
  • 学術論文、共著
    Takuya Tsuchiya, Makoto Nakamura, “On the numerical experiments of the Cauchy problem for semi-linear Klein–Gordon equations in the de Sitter spacetime”, Journal of Computational and Applied Mathematics 361, 396–412, 2019.
  • 学術論文、共著
    Kei Yamada, Takuya Tsuchiya, “The linear stability of the post-Newtonian triangular equilibrium in the three-body problem”, Celestial Mechanics and Dynamical Astronomy 129, 487–507, 2017.
  • 学術論文、共著
    Kei Yamada, Takuya Tsuchiya, Hideki Asada, “Post-Newtonian effects on the stability of the triangular solution in the three-body problem for general masses”, Physical Review D 91, 124016, 2015.
  • 学術論文、共著
    Takuya Tsuchiya, Gen Yoneda, Hisa-aki Shinkai, “Constraint propagation of C-2-adjusted formulation. II. Another recipe for robust Baumgarte-Shapiro-Shibata-Nakamura evolution system”, Physical Review D 85, 044018, 2012.
ゼミナール紹介
演習のテーマ

ビッグデータの解析とその応用

演習の内容

本ゼミナールでは、様々な情報を含む実社会のビッグデータの解析を行います。主に数万件以上のデータに対し、統計解析を用いてそのデータの情報を整理し、統計的な観点から情報の解析を行うことを目的とします。また、情報の特徴からモデルを提案し、情報の存在しない部分や領域に対し、推定を行います。可能であれば、これらの結果から経済学的な結論や主張が導き出せることが理想です。

ビッグデータの解析には、機械的なツールが必要なため、プログラム言語が必要です。そのために、3年次春学期はデータ解析のためのツールの使い方を学びます。これにはPython言語を用いる予定ですが、データの解析ができればよいためプログラム言語自体にはこだわりはありません。また、どのようなビッグデータを扱うかについては、3年時の秋学期前に希望をとります。なお、これまでに扱ったことのあるデータは全国の賃貸物件データと全国の美容室のデータです。扱うデータは、これらのデータでもそれ以外のビッグデータでも構いません。

3年時秋学期から4年時春学期は、実データを用いて解析を行います。ビッグデータからデータの特徴や傾向をみるには、統計量で評価するのが適切なので、統計の学習をしつつデータの解析を行います。その際に微分積分や線形代数の知識が必要となるので、都度学びながら進める予定です。そのため、高校で微分積分を学んでいる場合や入学後に数学系科目を履修している場合は、既にある程度の統計量の特徴が把握できるため、データの分析がしやすくなります。

4年次秋学期は春学期までのデータのまとめを行います。ビッグデータの解析では明確な結論が出ることが稀なため、不明確な結果に説明を加えて説得力のある結果として結論付けるという作業が必要となります。このような作業は卒業後も必要となる技術のため、本ゼミナールの成果として身に着けたいと考えています。

ゼミナールという形態状、進めていくうちにわからないことや知らないことはたくさん登場します。そのため、配属時に知識がないことは問いません。その都度自分で主体的に調べて勉強する意欲のある方を募集します。