2026年1月14日 経済学部
【ゲスト講演者】
セガサミーホールディングス株式会社
リスクガバナンス本部 コンプライアンス推進部 部長
市瀬 雅一 様(1997年経済学部経営学科卒)
【講義の概要】
2025年11月18日、セガサミーホールディングスの市瀬さんから、ゲーミング事業および企業活動におけるコンプライアンス遵守の必要性についてご講義いただきました。同社はエンタテインメントコンテンツ事業をはじめ、遊技機事業やゲーミング事業など、多岐にわたる事業を展開しています。
まず、社内においてハラスメントのない健全な職場環境を作ることが生産性の向上につながる点や、コンプライアンス遵守企業として認知されることが商品や企業価値の向上をもたらすという利点についても触れられました。コンプライアンスは事業のスタートラインであり、中長期的な企業価値向上に不可欠であると強調されました。
続いて、セガサミーグループが「長期的な利益、事業継続、健全運営を前提としたGame Changer」となるために掲げている3つのポイント(立場を理解する、フラグに気付く、行動を起こせる)を中心に、具体的な取り組みが紹介されました。市瀬さんご自身の「多忙な業務の中で長時間の研修動画は見づらい」という過去の経験に基づき、動画時間の短縮やテスト難易度の適正化など、受講者目線での改善が行われたことが語られました。また、社員食堂のメニュー名をコンプライアンスに絡めるなど、ユーモアを取り入れた啓発活動も行われているとのことでした。
更に、実際にグループ事例を基に作成されたケーススタディ動画やテスト問題も体験させていただきました。これらを通じて社会における判断の難しさやリアリティが示されるとともに、メンバーへの丁寧な説明責任など、コミュニケーションの重要性について解説されました。
【講義の感想】
今回の講義を通して、普段なじみの薄かった「コンプライアンス」の重要性と、その業務範囲の広さを学ぶことができました。
また、市瀬さんがセガサミーグループ内で様々な部署を経験されてきた経歴も印象的でした。転職が一般的になりつつある現代において、人との関係や恩義を重視し、一つの会社であっても部署が違えば全く異なる経験ができ、面白いと語られていた点は非常に新鮮に感じられました。
最後に強調されていたコミュニケーションにおいて重要なことは、嘘をつかず誠実であることという言葉には、多くの部署で多様なコミュニティを形成されてきた市瀬さんならではの説得力がありました。この姿勢はハラスメント防止の基礎となる考え方とも共通しており、企業活動の根幹には「誠実さ」があるのだと深く理解する機会となりました。