Field Study of International
Business Department
国際経営学科のフィールドスタディ

2014年度　国際研修プログラム(イギリス)実施報告

教員による国際研修プログラム報告：経済学部教授　佐藤 アヤ子
国際研修プログラム：オックスフォード大学ハートフォードカレッジ

集合写真

8月31日(日)～9月14日(日)の日程で、2014年度の国際研修プログラム(英国・オックスフォード大学ハートフォードカレッジ)が実施された。経済学部の3学科より26名の学生が参加し、例年になく多くの学生の参加を得た。これも、グローバル化にともなう、学生たちの「海外の大学で学びたい」、という願いのあらわれであろう。

ロンドンのヒースロー空港では、これから私たちのお世話をしてくださるハートフォードカレッジの学生(Residential Adviser、通称RA)5名が迎えてくれた。ロンドンの空はぬけるような青空で、長いフライトの疲れを癒してくれた。空港で、私たちは貸し切りの大型バスに乗り込んだ。オクスフォードまでは1時間30分ほどだという。

ハートフォードカレッジは、39あるオクスフォード大学の構成カレッジの一つで、『ガリバー旅行記』で有名なジョナサン・スイフト等多くの優れた人材を輩出してきている。また、ハートフォードカレッジの真向いには、ヨーロッパでも有数の伝統を誇る図書館で、オックスフォード大学のメイン図書館となるボドリアン図書館がある。古い多くのカレッジや教会が建ち並ぶ中世の雰囲気が漂う世界に誇るオックスフォード大学での国際研修は、学生たちの今後の学びの姿勢も変えてくれたのではないかと思う。

到着後、RAからオックスフォード市内、大学の設備などの情報を得て、各学生は個室の寮に落ち着き、翌日から始まる研修に備えた。因みに、RAは3度の食事はもちろん、24時間学生たちと寝起きを共にし、授業が終わった後の課外活動(市内見学、ロンドン見学、スポーツ・イベント等)の計画・相談を一手に引き受けてくれるまさによきアドバイザーである。また海外の同じ年頃の大学生と交流を持てる良い機会でもある。

授業初日は午前に英語のクラス分けテストが行われ、その後は、クラス単位での授業が行われた。また期間中は、専門家の教授による経済・経営の授業も行われた。日本とイギリスの経済を比較した授業は学生たちにも分かりやすく、興味深かったと思う。日本人学生は他国の学生と比べるとシャイでなかなか人前では話したがらないといわれているが、先生方のご指導で、研修の最後に行われたパワーポイントを使用したプレゼンテーションではその通説を裏返す大きな効果が見られた。統計をもとにした日本とイギリスの経済・文化を比較分析する方法は説得力があり、また話題性もあり、聴衆の誰もが各プレゼンテーションに大きな拍手を送った。2週間という短い研修ではあったが、はじめと終わりの学生たちの英語力にも変化が見られ、先生方やRAたちからもその向上が評価され、学生たちの自信につながったと思う。

やっとコミュニケーションが取れるころに帰国となってしまうが、誰もが「また、参加したい」、「帰りたくない」という声を発していた。今回の研修を機に、長期留学を目指したいという学生もおり、この研修参加が、今後の彼ら、彼女らのライフデザインの道標となり、さらに、世界で活躍できる人材になることを切に願う。

最後に、大変お世話になったハートフォードカレッジの皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。