Daisuke Kikawa
木川 大輔 准教授

プロフィール

学位 博士(経営学)

最終学歴首都大学東京(現 東京都立大学)大学院社会科学研究科経営学専攻 博士後期課程修了

専門分野経営戦略論、イノベーション論

主要研究テーマ社外の組織との関係性のマネジメントと企業の成果に関する研究

主要担当科目

コーポレート・ストラテジー1/2、ビジネス入門

所属学会・役職

組織学会(『組織科学』編集幹事)
日本ベンチャー学会(アントレプレナーシップ・コンファランス運営委員)
日本経営学会

主要な研究業績
  • 著書
    木川大輔(2021)『医薬品研究開発のエコシステム』中央経済社
  • 論文
    木川大輔(forthcoming)「プラットフォーム境界資源と補完者エンゲージメント:ニコニコ動画・ニコニコチャンネルの事例分析」『組織科学』
  • 論文
    木川大輔・足代訓史(2023)「既存プラットフォームが存在する市場への参入戦略―オンラインレシピサービス市場の事例に基づく探索的研究―」『VENTURE REVIEW』No.42, 51-65
  • 論文
    足代訓史・木川大輔(2022)「CGM型プラットフォームにおける規模追求がもたらす慣性」『日本経営学会誌』51号, 3-17.
  • 論文
    木川大輔(2016)「外部知識の獲得と技術のライフサイクル ―バイオテクノロジー産業における抗体医薬品の事例―」『組織科学』49巻4号, 52-65.
ゼミナール紹介
演習のテーマ

企業の経営戦略とビジネスモデルの研究

演習の内容

ゼミの基本的な軸は、デジタル社会における先進企業の経営戦略について、とりわけビジネスモデルの側面に焦点を当てて研究することです。

3年生では、実在する企業のビジネスモデルをいくつかの枠組みに基づきながら分析します。例えば、YouTube、TikTokなどの動画配信のプラットフォームビジネスや、Instagram、TwitterといったSNSのプラットフォームビジネス、あるいは、NetflixやDAZNといったサブスクリプションサービス、そして、いわゆる“ガチャ”を軸としたスマホゲーといった現代型のビジネスモデルのどのような点が優れているのか、あるいはそのビジネスモデルが成立する条件は何なのかといった点について議論しながら理解を深めます。
3年時の前半では、上記のような実世界で起こっている現象面を中心に取り上げますが、後半では、翌年の卒業論文執筆に備え、その背後にある理論を取り上げる割合を増やしていく予定です。

4年生では、卒業論文の執筆が活動の中心となります。3年時に学んだ企業の経営戦略やビジネスモデルを研究テーマの中心とします。研究のアプローチは大きく分けて2つが考えられます。1つ目は、3年次で学んだような、実在する個別企業や競合同士の競争を観察し、これまでの理論ではうまく説明ができない現象を深く分析し、データやインタビュー等で集めた根拠に基づき仮説(命題)を導き出す研究アプローチです。2つ目は、既存の理論に基づき仮説を構築し、アンケートやその他の方法で得られたデータの分析を通じて仮説を検証するアプローチです。

現時点ではとても難しいことに取り組むように感じるかもしれませんが、2年をかけてじっくりと力を養っていきましょう。卒業論文を書き上げた時の喜びや成長の実感は何にも代え難いものになると思いますよ。

また、ゼミでの活動を通じて、取組内容に対する知識、理解を深めることはもちろんのこと、社会に出た後に汎用的に求められる能力(例えば、文章作成能力やプレゼンテーション能力など、およびそれらを個人ではなくチームで準備することに取り組める力)を養うことをゼミのもう1つの狙いとしています。