Faculty of Economics
経営学特講(明学卒業生たちのリーダーシップ)講演報告No.6

2025年1月22日

2024年11月19日火曜日に、2013年に社会学部社会福祉学科を卒業された佐々木勇氏氏(東京會舘人事部部長代理)にご講演いただきました。
 受講生によるご講演内容の紹介と感想は、以下の通りです。

【内容】
 佐々木勇さんは、明治学院大学で社会福祉学を専攻し、高齢者福祉に関するゼミや管弦楽団での活動を通じて、多様な価値観に触れながら「諦めない姿勢」を形成されました。大学時代には、目標に向かって一直線に努力する姿勢や、他者との対話から学ぶ力を養い、明治学院大学の教育理念「Do for Others」を胸に刻みました。卒業後、東京會舘に入社し、フレンチレストラン「プルニエ」に配属されました。そこで、高水準のサービススキルの習得に励み、厳しい研修やフランス語の勉強を経て、サービスの本質を学ばれました。失敗を経験しながらも、先輩や同期とのチームワークを大切にし、成功体験を共有し合うことで、次の成功につなげる姿勢を培いました。この経験から、どんな環境でも前向きに挑戦する重要性を実感されたそうです。その後、営業推進部に異動し、外回りの営業として新たな挑戦を始めました。最初の2年間は成果が出ず苦しみましたが、努力を重ねることで3年目から顧客に認められ、数千万円規模の案件を次々と成功させるようになりました。さらに、グループリーダーを任され、高校時代のキャプテン経験を活かしてチーム単位での予算達成に貢献されました。佐々木さんは、挫折を乗り越えながら努力し続けた経験が、4年目以降の大きな成果に繋がったとおっしゃっていました。現在は人事部に所属し、採用活動や社内の情報共有を担当されています。専門学校や大学で会社をPRするなど、外部と接点を持ちながら、社員一人ひとりの満足度を高めるための取り組みに力を入れておられます。異なる部署を経験する中で、情報共有や部署間連携の重要性を強く感じ、人事の仕事を通じてさらに学びを深められています。佐々木さんは一貫して「諦めないで乗り越える」姿勢を大切にされており、どんな困難にも立ち向かい、目標を達成するために努力を続けてこられました。東京會舘でのキャリアを通じて、学び続ける姿勢と一流のサービスを提供する意識を持ちながら、常に自己成長を追求されています。

【感想】
 私は、佐々木勇さんの姿勢から、リーダーシップとは結果を求めるだけでなく、困難を乗り越える過程でチームを支え、成長させることであると感じました。営業推進部で成果が出なかった最初の2年間に諦めずに努力を続け、3年目から信頼を得て成果を上げることができた理由として、「逆境を乗り越える力」が重要であったと思います。グループリーダーとして、チーム全体の目標達成や部下の支援に尽力し、失敗を共有して次の成功に結びつけた佐々木さんの行動は、リーダーとしてのあるべき姿であると感じました。佐々木さんのリーダーシップは、単に「指示を出す」だけでなく、「自ら模範を示す」行動に裏打ちされています。高校時代のキャプテン経験を活かし、時には対立を乗り越えながらチームを第一に考えて行動されたことが分かりました。このような姿勢は、周囲を巻き込みながらチームを成功へ導く力を表しています。また、佐々木さんの「学び続ける姿勢」は、リーダーシップの基盤です。佐々木さんが、「どんな経験も無駄にしない」という信念のもと、新しい環境でも挑戦を機会と捉え、柔軟に努力されていた点が印象的です。また、大学生時代に学んだ明治学院大学の教育理念である「Do for Others(他者のために)」を軸に、自ら成長することで周囲や組織に貢献する姿勢にも感銘を受けました。リーダーシップと学び続ける姿勢が相互に作用し、信頼と実行力を高めている点は、持続的な成長の好例であると思います。佐々木さんの姿勢は、困難を乗り越えつつ組織を前進させるリーダー像として、多くの人に刺激を与えたと感じました。私は、どのような環境でも努力し成長し続ける姿勢の大切さを佐々木さんの講演から学びました。