Faculty of Economics
経営学特講(明学卒業生たちのリーダーシップ)講演報告No.7

2025年7月16日

2024年12月10日火曜日に、2001年に国際学部国際学科をご卒業された里見治紀氏(セガサミーホールディングス㈱代表取締役社長グループCEO)にご講演いただきました。
 受講生によるご講演内容の紹介と感想は、以下の通りです。

【内容】
 里見治紀さんはテネシー明治学院高等学校、明治学院大学国際学部のご出身であり、現在は、セガサミーホールディングス株式会社の代表取締役社長グループCEOです。セガサミーグループは、エンタテインメントコンテンツ事業、遊技機事業、ゲーミング事業の3つの事業を柱とする総合エンタテインメント企業です。
 講義の中ではご自身の経営者としての経験を元に、「リーダーとマネージャーの違い」、「進むべき方向性を明確にすることの大切さ」などについてお話いただきました。マネージャーになるには経験や時間がかかるが、リーダーには今日からでもなれる。自分自身が将来どうありたいかを意識して生活することが大事、などビジネスパーソンとしてすぐに実践できること多くのお話いただきました。また、セガサミーグループの行動指針の中には「5つの力(突破力・共感力・決断力・自制力・徹底力)」があり、当社では管理職にはこの全てで高いレベルを求めます。成功している経営者は徹底力=GRIT・やり抜く力を持っている、という研究結果も出ているそうです。このGRITを高めるには自身のタスクに対して覚悟を決めることが重要で、どれだけ覚悟を決めたかでその人の成長度合いが全く違う、とお話いただきました。
 また、里見社長の周囲で成功している人の特徴として、常に誠実で謙虚であることがあり、どんなに大きな成功を収めても、常に初心を忘れず謙虚でいることが社会で成功し続ける秘訣であると教えていただきました。
 講義後には里見社長と経営学科の学生を交えたランチタイムを通じて、コミュニケーションを取っていただきました。

【感想】
 私はこの講演を通して、誠実に生きることが最も大切であると改めて感じました。性善説で人を信じ、性悪説で仕組みを作るという話を聞いて、リスクヘッジの重要性を学びました。リーダーとマネージャーの違いについては、リーダーが「変化をもたらす存在」である点が印象的でした。また、目的意識の重要性を示した「レンガ職人」の話は、日常業務への取り組み方を見直すきっかけになりました。何を意識して行動するかでその後の成長具合も変わってくるところから、普段の行動がいかに大切かどうかを再認識しました。一方で、自分自身と向き合いながら成長を続ける姿勢や、根拠のない自信を持つことの重要性も非常に共感できました。私自身、根拠のない自信を持っていると感じていましたが、「運は準備した人にしか掴めない」という言葉は、日々の努力も必要であることを思い出させてくれるものでした。自信を持つことと同時に、努力も怠らないことが大切だと学ぶことができました。最後に、不平等な世の中において「時間」だけが平等であるという視点は、改めて一日一日を大切に過ごす意識を持つきっかけとなりました。不平等なことを理由にできなかった言い訳をするのではなく、時間は平等なことを意識して行動に移すことが大切であると感じました。こうした考えを日々の行動に活かすことで、より充実した人生を築けると感じました。