2025年8月27日 経済学部
経済学部では2025年8月、夏季集中講座「データサイエンス入門講座(実践データ分析)」を5日間の日程で開講しました。本講座は今年で3年目の実施となります。本講座は、社会的ニーズが高まる「データ分析力」の基礎を実践的に学び、課題解決型のアウトプットを通じて、データを扱う楽しさを実感することを目的としています。
今年度は、これまでの受講生の声や成果を踏まえ、より実践的な内容へと発展。従来は事前学習動画で扱っていた「クラスター分析」を対面形式で実施したほか、個人レポートに対しては講師が一人ひとりにフィードバックを行うなど、よりきめ細やかな指導体制を整えました。
講座は、データサイエンススクール「Data Science Academy(提供:株式会社D4cアカデミー)」より講師をお招きし、実務に即した専門的かつ丁寧な指導のもとで進行しました。
受講後のアンケートでは、全受講生が「新たなスキルを身につけた」「データ分析への関心が高まった」と回答し、高い満足度と学習意欲の向上が見られました。 また、実データを用いた分析やグループワークを通して、学科・学年の異なる学生同士が協力し合い、チームワークやコミュニケーション能力の向上にもつながりました。
【講座内容】
動画配信による事前学習:
「データサイエンスとは何か?」から始まり、「Excelによりデータの基礎俯瞰」「グラフ化、ピボットテーブルによる探索」「ビジネスにおけるデータ分析結果のまとめ方・プレゼン方法」を学習しました。
Day1:質疑応答、「データサイエンス的手法の理解とR(Rcmdr)を用いた実装」
事前課題で消化しきれなかったことを講師に直接質問し、Rによるクラスター分析を実践的に学習しました。
Day2: カフェのデータ分析と個人レポート作成
これまで学んだExcelによる回帰分析・重回帰分析や、Rによるクラスター分析手法を活かし、カフェの属性と売上データを用いた分析を行い、カフェ店舗データにもとづく「新店舗の提案」レポートを作成しました。
Day3~4:個人レポート解説・個別フィードバック・再演習/グループワーク開始
前日に作成した個人レポートの好取組事例を紹介、解説をし、再作成をすることで理解をさらに深めました。
その後、少人数のグループに分かれ、与えられたバス用品やスキンケア用品をあつかう企業の顧客データを分析し、「企業で上司向けのレポートを作成する」という設定で発表に向けて準備を行いました。
Day5:グループワークの発表会
各グループが発表と質疑応答を実施し、講師から講評をいただきました。
【受講生の声(一部抜粋)】
「Excelに苦手意識がありましたが、便利な機能やショートカットを学んで克服できました。他グループの発表からも表現の工夫を学ぶことができ、今後の授業に活かしたいです。」
「データ分析を通じて、自分の意見をデータで裏付けて説明できる力がつきました。プレゼンの構成や見せ方も学べ、就職後にも役立つと感じています。」
「講師の方が非常にフレンドリーで、初心者にもわかりやすく指導してくださいました。実用的な内容が多く、安心して取り組めました。」
「普段関わることのない他学科や学年の学生と協力でき、視点の違いに気づく良い機会になりました。インターンのような体験で、とても刺激的でした。」
「同じデータを使っても分析や発表の仕方がグループによって全く違い、新たな視点が得られました。」