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学生によるゼミ紹介

22年度学生によるゼミ紹介:大石尊之ゼミナール

活動人数

私たち大石ゼミは2021年に始まったばかりのゼミです。現在は、3年生が7名、4年生が2名で活動をしています。企業制度デザイン コース、ポリシー・アナリシス コース、グローバル・スタディーズ コースに所属する各学生がゼミに所属しています。

学習内容

私たちのゼミでは「法と経済学」を中心に学んでいます。大石ゼミでは「法と経済学」を、法制度や法律の社会的パフォーマンスを評価したり、規範や慣習を含む法的ルールが市場や組織とどのように関連しているのかを明らかにしたりするための経済学として位置付け、これらの観点から様々な具体的なトピックを議論しながら、勉強しています。例えば、民法や刑法といった、私たちの生活と身近な法律について、ミクロ経済学(特にゲーム理論)と絡めて学習をしています。

現3年生は、「法と経済学:企業関連法のミクロ経済学的考察」(宍戸善一・常木淳 著, 有斐閣, 2015)の各章を題材にして、パワーポイントで各担当者が発表を行い、発表に対する先生のコメントや問題提起について、全員で活発な議論をしています。この学習を通じて、法と経済学の俯瞰的なイメージを掴む勉強をしています。また、3年生は必修で先生が担当している学部設置科目「法と経済学1&2」の講義を履修し、法と経済学の具体的なトピックについて深く探求する勉強をしています。具体的には、現在、米国の反トラスト法や日本の独占禁止法といった競争法に関する経済問題について深く学んでいます。

現4年生は、主に卒論執筆のための研究をしています。具体的には、刑法と不法行為に関する(金銭的/非金銭的)サンクションのインセンティブや企業のような複雑な資産に関する所有権をめぐるインセンティブの諸問題を研究しています。4年生が自発的に決めたこれらの研究テーマについて、先生が提供してくださった資料や文献をもとに、毎回の授業で発表をし、先生と議論を重ねて、研究テーマを深掘りしていきます。このプロセスを通じて、各自が研究テーマに関する経済分析をし、その分析結果をまとめて卒業論文を作成する予定です。

先生の特徴

大石先生は、とても温厚な先生で学生自らが考える力や主体性を大切にしています。また授業や発表になると、抽象的な内容や誤りについては容赦のない追求がきますが、全員が理解できるよう順序立てて、とても丁寧に解説してくれます。一見厳しそうに見えてしまう先生ですが、とても優しくとても頼りになる先生です。

ゼミの雰囲気

少人数なこともありアットホームに活動を行っています。「法と経済学」は法律といった身近なものを経済学的観点から分析する学問です。法律は、日常生活を営む上でも会社や組織で働く際にも不可欠なものです。そのため穏やかなゼミながら、議論を通し学ぶこと得ることが多く、今後何かの役に立つはず、そう思わせてくれるゼミだと思います。

ゼミ生の就職(内定)先

飲料メーカー(伊藤園)、不動産(三井不動産リアルティ)