Kazunobu Muro
室 和伸 教授

プロフィール

学位経済学博士(神戸大学)

最終学歴神戸大学大学院経済学研究科博士課程後期課程単位取得

専門分野マクロ経済学

主要研究テーマ財市場・労働市場・信用市場の不完全性が、経済成長・所得分配・景気循環に及ぼす影響

主要担当科目

初級マクロ経済学、中級マクロ経済学、ゼミナール

所属学会・役職

日本経済学会、日本応用経済学会、American Economic Association

主要な研究業績
  • 学術論文 単著
    Kazunobu Muro, “Physical and Human Capital, Fertility, and Childcare Services”, Research in Economics, 76(4), 422-436, 2022,(Elsevier).
  • 学術論文 共著
    Atsushi Miyake, Kazunobu Muro, “Credit Market Imperfection and Goods Market Deregulation in OLG Model”, Review of Development Economics, 26(4), 2436-2453, 2022,(Wiley).
  • 学術論文 単著
    Kazunobu Muro, “Endogenous Fertility Cycles and Childcare Services”, International Journal of Economic Theory, forthcoming, 2022,(Wiley).
  • 学術論文 単著
    Kazunobu Muro, “Structural Change and Constant Growth Path in a Three-Sector Growth Model with Three Factors “, Macroeconomic Dynamics, Vol 21(2),406-438,2017, (Cambridge University Press).
  • 学術論文 単著
    Kazunobu Muro, “A Note on the Three-Sector Cobb-Douglas GDP Function “, Economic Modelling, Vol 31, 19-21, 2013, (Elsevier).
ゼミナール紹介
演習のテーマ

マクロ経済学

演習の内容

  マクロ経済学は、国内総生産(GDP)、物価、失業率の動向を把握し、一国経済全体を定性的・定量的に分析する。経済の仕組みや法則性がわかれば、経済予測や資産運用などにおいて、私達が生活していく上で役に立つ。さらに資本主義経済を深く理解することにつながる。

 マクロ経済学の重要分野である経済成長について考察し、経済発展の謎を解き明かそう。長い歴史を振り返ると、経済成長とは1880年頃から1973年までの約100年間で起こった特別な現象だったのだろうか?それとも今後も持続的な成長が可能なのだろうか? 豊かな暮らしをしている国と、貧しいままの生活をしている国があるのはなぜか? 経済成長のために不可欠な要因は何かについて考えてみよう。

 所得格差の問題も重要である。オートメーションやAI技術は、労働分配率を低下させるのだろうか。労働分配率の低下や賃金格差の上昇といった現象をどのように説明できるだろうか。近年、物価の継続的な上昇(インフレ)が進行しつつある。インフレの時代と呼ばれた1970年代の経済と現代の経済を比較して、共通点と相違点を見つけよう。マクロ経済現象が起こった背後にあるメカニズムを考察することが重要である。

 ゼミではマクロ経済学に関する文献を輪読する。あらかじめ該当箇所を割り当てておき、学生がプレゼンテーションをする。課外活動やゼミ合宿にも積極的に参加すること。ゼミはともに学び合いの場であり、教育を通じた人間形成の場としたい。

学生によるゼミナール紹介