Takayuki Oishi
大石 尊之 教授

プロフィール

学位博士(経済学)

最終学歴慶應義塾大学 大学院 経済学研究科 博士後期課程修了

専門分野法と経済学、市場と組織の経済学

主要研究テーマ

  • 法と経済学の公理的分析およびゲーム論的分析
  • 取引費用を伴う仲介市場の経済分析

主な社会的活動
一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会 ハイヤー・タクシー業高齢者雇用推進委員会委員
(2019年4月1日から2021年3月31日まで)

主要担当科目

法と経済学、初級ミクロ経済学、ゼミナール

所属学会・役職

日本経済学会、Game Theory Society

主要な研究業績
  • [著書・共著]
    大石尊之「仲介取引市場の経済分析」,『市場の質と現代経済』(矢野誠, 古川雄一編著) 第7章 執筆担当(単独), 151-184頁(総260頁), 勁草書房, 2016年.
  • [学術論文・単著]
    Oishi, T., A generalization of Peleg’s representation theorem on constant-sum weighted majority games, Economic Theory Bulletin 8, pp.113-123, 2020.
  • [学術論文・共著]
    Oishi, T., Nakayama, M., Hokari, T., Funaki, Y., Duality and anti-duality in TU games applied to solutions, axioms, and axiomatizations, Journal of Mathematical Economics 63, pp.44-53, 2016.
  • [学術論文・単著]
    Oishi T., Collusive behavior of bidders in English auctions: a cooperative game theoretic analysis, The B.E. Journal of Theoretical Economics 10, Article 15 (Contributions), pp.1-13, 2010.
  • [学術論文・共著]
    Oishi, T., Nakayama, M., Anti-dual of economic coalitional TU games, Japanese Economic Review 60, pp.560-566, 2009.
ゼミナール紹介
演習のテーマ

法と経済学(競争法の経済分析)

演習の内容

 ゼミでは、「法と経済学」と呼ばれる分野のなかで重要視されてきた、競争法や不法行為法などのテーマを議論します。2022度のゼミでは、競争法を中心に議論します。競争法の身近な例をあげて説明しましょう。みなさんの多くは音楽をiPhoneなどのスマホで気軽に楽しんでいるかもしれません。スマホでこのような楽しみ方ができるのは、iTunesのようなソフトの開発に代表されるポータブル・オーディオ市場の技術革新があったからですが、このような技術革新は、市場の競争によって促進されたものです。そして、実はこの競争は、競争行為を守るルール(競争法)によって支えられています。例えば、アメリカの反トラスト法や日本の独占禁止法といった競争法では、既存企業が新規企業の市場参入を意図的に阻止することを禁止しています。ポータブル・オーディオ市場の競争が阻害されていれば、技術革新が起きず、ひょっとしたら、今のように音楽をiPhoneなどのスマホで気軽に楽しむことができなかったかもしれません。このように、市場は競争法に支えられており、さまざまな市場の分析に長けている経済学においても、法制度との関連は無視することができない、重要なものなのです。ゼミでは、経済学の視点から見た、法制度・法的ルールの興味深くて多様な面を、学生の皆さんと一緒に議論していきたいと思います。
 
 2022年度は、次のような進め方を予定しています。まず、3年生の場合は, 昨年度に引き続き、「独占禁止法新版―国際標準の競争法へ」(村上政博著, 岩波新書, 2017年)を全員で輪読します。市場のグローバル化を受けて整備され、いまも発展し続けている国際標準の競争法のありようを、ミクロ経済学の観点から分析します。また、私が担当する「法と経済学1・2」が学部3年生以上に開講されますが、この科目はゼミの演習テーマである「法と経済学」の基礎的内容を網羅的に扱いますので、当該科目の履修をゼミ生の必修科目としています。また、法と経済学はミクロ経済学の理論を基礎にしていますので、ゼミで勉強を本格的に始める際には「初級ミクロ経済学1・2」が履修済みであることが望ましいです。
 4年生の場合は、本人の希望テーマに沿って、卒業論文の指導を行います。論文のテーマの選定(法と経済学に関連したミクロ経済学の諸分野に関係するテーマが望ましい)、文献サーベイ、モデルの作成やモデルのエッセンスを伝える様々な例の作成、論文の書き方(特にイントロダクション)など、卒業論文を執筆する際のステップごとに、可能な限り丁寧に、個別指導します。

学生によるゼミナール紹介