Investigation into Overseas Market
2022年度秋学期 経済学部「海外マーケット調査」を開講しました。

2022年11月25日

本学経済学部では、昨年度に引き続き2022年度秋学期、台北駐日經濟文化代表處の支援を受け、同代表處の教育部より推薦を頂いた講師を招いた特別講義を開講しました。 同代表處は日台関係における台湾側の窓口機関になりますが、本学と同じ港区白金台にあります。当該特別講義の目的は、講義を通じてグローバルな経済環境及び国際ビジネスを理解することです。そのためには、それらに影響を与える外部環境を含めた理解が不可欠です。したがって、特別講義では、日台間の経済活動やビジネスに限らず、それを取り巻く政治経済、歴史、文化、教育、観光など、幅広く取り上げ、それらに精通する講師を招いて講義を進めていきます。以下は、これまでの講義概要、講師の紹介、講義の様子です。

  • 9月28日 台北駐日經濟文化代表處 黄冠超 教育部部長
    テーマ「李 遠哲からオードリー・タンへ 台日教育交流の回顧と現況」
    台湾のノーベル賞受賞者が日本統治時代の教育の影響を受けていたこと、台湾の天才と称され、最年少で大臣を務めた人が日本との交流に関心を持っていることなど、日台間の教育交流の観点からお話をうかがった。写真左が黄冠超 同代表處教育部部長
  • 10月12日 台湾観光協会、藤村みなみ講師
    テーマ「台湾観光の魅力と台湾生活の体験談」
    台湾観光の魅力と台湾生活の体験談について、プロモーション動画の紹介や写真だけではなく、講師自らの体験談を交えて台湾各地の観光について紹介があった。
  • 10月19日 チャイナエアライン 張鴻鐘日本支社長
    テーマ「Introduction of China Airlines」
    台湾最大の航空会社であるチャイナエアラインの日本支社長より、台湾から日本への往来は大都市だけでなく、地方都市を合わせると就航路線は20路線あり、事業を通して日台交流を担っていることなど話があった。
  • チャイナエアラインの東京支店旅客営業部 屋敷修治営業部長より、企業の沿革、ビジネスモデル、SDGsへの取組みの紹介があった。
  • 10月26日 ファブリッジ 御堂 裕実子代表
    御堂氏は本学経済学部卒業生である。卒業して実社会で働く中で、台湾人の多くが自分のことのように日本に関心を抱いていることに気づき、日台間の交流を進めるために起業したとのことであった。なお、企業名の由来は、「(日台間の)すばらしい橋」“Fabulous Bridge”を築くことを意図している。
  • 11月9日 楊品瑜 講師
    テーマ「台湾茶の歴史と産業発展の沿革、中国茶の分類」
    台湾茶の専門家である楊 品瑜講師より、台湾茶の歴史と産業発展の沿革と中国茶の分類について紹介があった。その中で、台湾茶が世界的に有名になる過程に日本との関わりがあったことなど、エピソードを教えてもらった。
  • 11月16日 林佩芬 講師 中国語文学会 林佩芬会長
    テーマ「台湾と言語」
    台湾は、地理的歴史的な背景から、出身地や世代によって母語や得意言語が異なるという。林氏は知人や自らの家族等を事例に取り上げながら、台湾が言語において多様性があること、また、現在、教育現場では言語や文化の多様性を尊重する方針が進められていることなど紹介があった。
  • 11月23日 詹(せん)秀娟 講師 新潟産業大学名誉教授
    テーマ「台湾の歴史·言語·食文化」
    台湾について、原住民が暮らしていた石器時代から、中国からの移民、大航海時代のオランダ、スペインによる統治、鄭成功時代、日本統治時代を経て現在に至るまで、台湾通史の紹介があった。出身地や世代の違いが言語や文化にも影響を与えているとのこと。なお、後半は、台湾でおなじみの果物、スィーツ、B級グルメなど、沢山のスライド(写真はレッドバナナとばんれいし)を提示しながら、台湾に豊かな食文化が根付いていることについてお話があった。
  • 一青妙(ひとと たえ)講師による特別講義
    「私の台湾アイデンティティ〜日台の未来のためにできること〜」のタイトルでお話を聞いた。講義では、本人の名前の由来や生い立ちなど、両親の出身を含めた過去を探りながら、女優、小説家、劇作家、映画製作業等、多方面に渡る活動を通して、日台間の未来のために活動している旨、お話があった。なお、講義の中では、映画化された『ママ、ごはんまだ?』の一部から、台湾の家庭料理を囲んで家族団らんだった当時の様子が紹介された。
  • 12月7日 財團法人 國防安全研究院、加藤洋一 駐研學者
    國防安全研究院の駐研學者である加藤講師より、台湾からオンラインにより話をうかがった。講義の内容は、『中央公論』2022年11月号に掲載された共著の「台湾不在の台湾有事論」を中心に、「台湾有事」が日本の安全保障だけでなく、国際ビジネスや人々の日常生活にも影響を与えることから、日本人、特に将来を担う若者はこの課題にしっかり向き合っていく必要があるというメッセージをいただいた。
  • 12月14日 劉 靈均講師 大阪公立大学 人権問題研究センター 特別研究員
    テーマ「『LGBT』は『同志』なのか 台湾と日本の性的マイノリティ運動の現地点と可能性」
    劉講師より、LGBTQの概要、デモやパレードで虹色が掲げられる理由、その市場規模、日本と台湾におけるLGBT活動の概要やプライドパレードの沿革、台湾における同性婚の状況と傾向、日台間における文化活動への影響など、豊富な資料、データ、写真などをもとに、今後の可能性について話をうかがった。なお、講義後の質疑応答の時間でも活発な議論が行われた。
  • 台湾貿易センター 鄧之誠 東京事務所所長
    テーマ「台湾経済の最新動向及び日台連携について」
    日台関係の絆の深さは植民地時代の歴史に遡り、戦後も日台間において合弁事業や企業間提携が活発に行われてきた。また、近年は、台湾の半導体産業やDXなど、台湾経済が世界から注目されていると指摘した。
  •    1月11日 さくらサイエンスプログラム推進本部、国際連携アドバイザー
    前麻布大学獣医学部獣医学科 黄 鴻堅(ウイ ホンキエン)教授
    テーマ「台湾の科学技術力と政府政策」
    台湾の科学技術の基礎は日本統治時代にまで及ぶことについて、当時の英国の新聞など、第三者の目から見た資料などから紹介があった。近年は、各国の研究開発費の投資比率の推移などから、台湾の政府が科学技術を重視する政策を推進してきたこと、また、日本との技術交流が活発に行われているとのことであった。
  •    1月18日 山崎 直也講師 帝京大学 外国語学部 外国語学科教授
    テーマ「ポストコロナの台湾修学旅行を考える」
    コロナ感染が拡大する2019年まで、高校生の台湾への修学旅行者数が大幅拡大した。その背景として、台湾が「親日」であるというイメージがある。しかし、それが独り歩きをすることに危機を感じたこと等から、台湾研究らと「SNET」を設立、専門家ならではの客観的な情報を提供しようと、そのプラットフォーム構築と情報発信を日々続けられているという。なお、「みんなの修学旅行」というタイトルを付けた理由について、高校生に限らず誰でもという想いがこめられているとのことである。