Faculty of Economics
公開ゼミ(田原慎介ゼミ)2026 報告No.4

2026年7月13日

【ゲスト講演者】
 株式会社J.みらいメディカル
 元代表取締役
 串田 ゆか 様

【ゼミの概要】
 2026年7月2日のゼミでは、株式会社J.みらいメディカルの元代表取締役である串田ゆかさんをお招きし、「女性起業家のアントレプレナーシップ」をテーマにご講義いただいた。講義では、女性起業家として経験された苦労や、男性と女性の視点の違いについて、ご自身の経験やワークショップを交えながらお話しいただいた。
 串田さんは、アントレプレナーシップとは「何でも我が事、自分事として関わる魂・能力・性格」であると説明し、自ら行動を起こすことの大切さを、ご自身の経験をもとに語られた。
 特に印象的だったのは、女性起業家としての強みと直面した壁についてのお話である。女性ならではの視点で物事を捉えられることや、社員から親しまれやすいことは強みである一方、偏見や無言の圧力などを感じる場面も多くあったという。そのような困難の中でも、一歩踏み出す勇気が人生を変え、挑戦し続けることが大切であると述べられた。また、起業後も大学院に進学しMBAや博士号を取得するなど、挑戦するだけでなく学び続ける姿勢の重要性についても語られた。さらに、「一歩踏み出すことは大切だが、もし踏み出せなかったとしても『あなたはあなたでいい、オンリーワン』ということを忘れないでほしい」というメッセージが学生に向けて伝えられた。
 また、人とのつながりの重要性についても話された。串田さん自身、「友達が多いことが自慢」と話されており、一見関係のないように思える人とのつながりでも、将来思いがけない形で役立つ可能性があるため、たとえ弱いつながりであってもネットワークを広げておくことが大切だと説明された。
 ワークショップでは、「結婚後、妻が育児や介護、家事などのために仕事を休まざるを得ず、その結果として昇進が難しくなった場合、どうすべきか」というテーマについて、男女別のグループで意見を出し合った。男性グループは夫の立場から、女性グループは妻の立場から考え、その後全体で意見交換を行った。議論では、男性側は「どのように妻の負担を減らすか」という役割分担を前提とした意見が多かったのに対し、女性側は「夫にどのように家事へ参加してもらうか」という視点から意見を述べており、男女で考え方や着眼点に違いがあることを実感した。
 最後に、相手の気持ちを理解し、思いやりを持つことは、新たなビジネスの着想にもつながるというお話があり、講義は締めくくられた。

【感想】
 今回のゼミを通して、アントレプレナーシップを発揮するためには、男女を問わず、一歩踏み出す勇気が重要であることを学んだ。特に串田さんは、女性経営者がまだ少なかった時代に数多くの困難や壁に直面しながらも、それらを乗り越えてこられた。その背景には、挑戦を恐れず行動を起こし続ける姿勢があったのだと感じた。
 また、これまで講演を聞いた経営者の方々と比べても、人とのつながりや思いやりの大切さを強調されていた点が印象的だった。人脈を広げることや相手の立場に立って考えることは、ビジネスだけでなく人生においても重要であり、女性ならではの視点が反映されている部分もあるのではないかと感じた。
 さらに、ワークショップでは男女の考え方の違いを実感することができた。男女平等が求められる現代社会においては、どちらか一方の考え方を優先するのではなく、それぞれの視点や強みを生かしながら協力していくことが重要であると感じた。また、自分たちがまだ経験したことのない、正解のない問いについて考える機会は、今後のゼミ活動や就職活動でも必要となる力を養う良い経験になった。
 今回のゼミを通じて、一歩踏み出す勇気や挑戦し続ける姿勢、そして学び続けることの大切さを改めて学ぶことができた。今後は、失敗を恐れず積極的に新しいことへ挑戦し、自分自身の成長につなげていきたい。