Faculty of Economics
2026年度英国オックスフォード大学・ハートフォードカレッジ【夏季留学プログラム参加報告】

2026年10月26日

英国オックスフォード大学・ハートフォードカレッジが毎年8月に提供している3週間の短期留学プログラムに、本学部から6名の学生が参加しました。

 経済学科「海外語学研修」、国際経営学科「外国書購読2」の科目名で提供している本プログラムでは、様々な国や地域から参加する学生とともに、イギリス文化に関する幅広い知識を身につけながら、英語コミュニケーション力を高めることを目指します。留学中は大学の寮で生活し、オックスフォード大学の現役学生がResidential Adviser(RA)として常時サポートしてくれます。

 今年は2026年8月2日(日)~22日(土)の約3週間にわたって実施され、経済学科4名(1年生3名、4年生1名)、国際経営学科2名(1年生1名、4年生1名)の合計6名の学生が参加しました。

 このうち、経済学科4年生の河瀬太郎(カワセタロウ)さんから、本プログラムに関するレポートをいただきました。プログラムの詳細や現地での生活の様子など、他では聞けない貴重な内容がたくさん含まれていますので、ぜひご一読いただければと思います。

2026年度オックスフォード夏季留学プログラム体験記【経済学科4年 河瀬太郎】

参加した理由・目的

英語力の向上と海外での生活に興味があり、卒業までに一度は留学したいと考えていました。しかし、経済学科に在籍する中で、留学を経験しないまま卒業することになりそうでした。そこで、卒業時期を遅らせずに留学する方法を探していたところ、単位認定の対象となる本プログラムを知り、興味を持ちました。オックスフォード大学という名門大学のカレッジで短期間でも学べることに加え、寮生活という滞在形式にも安心感があったため、参加を決めました。
一方で、自分の英語力で授業についていけるのかという不安もありました。そのため、渡航前にはイギリス英語のポッドキャストを聴いたり、松園先生の留学準備に関する本を使って学習したりするなど、事前準備に取り組みました。

クラスメートの構成

今回のプログラムには、日本・中国・台湾・香港から40名弱の学生が参加しており、そのうち16名程度が日本人でした。
初日にクラス分けテストが実施され、その結果をもとに4つのクラスに分けられました。テストは筆記とスピーキングの2種類があり、筆記テストでは文法に関する問題が約9割を占めていました。スピーキングテストは筆記テストの合間に2人1組で呼ばれて受ける形式で、担当する先生や受験する順番によって質問内容が異なっていました。私はアイスブレイクで海外経験について、その他に学校制度の意義や気候変動の影響について聞かれました。
私のクラスは9名で構成されており、私以外の8名は中国・台湾・香港からの学生でした。クラスごとに担当の先生や教室が異なり、扱うトピックには共通する部分もありましたが、授業内容や進め方には、クラスごとの違いがあったことが印象的でした。

主な授業内容

授業では、イギリスの文化やイディオム(“a cup of tea”や“a piece of cake”など)、ビジネス英語を中心に学びました。ビジネス英語では、面接や交渉の練習などにも取り組みました。また、バースやブレナム宮殿での課外学習に向けた事前学習も行われました。
私のクラスでは、最近の経済動向を踏まえて質問を考え、実際にカフェのオーナーや美術館の職員にインタビューする機会もありました。そのほかにも、グループに分かれてマシュマロチャレンジを行ったり、『ロミオとジュリエット』や『不思議の国のアリス』をロールプレイしたり、英語で俳句を作ったりするなど、さまざまな活動に取り組みました。
先生の話を聞く講義形式の授業よりも、積極的に英語を話すアクティブラーニング型の授業が多く、授業への主体的な参加や、質問に対してその場で答える力が求められました。また、午前の授業の間には30分間のティータイムが設けられており、RAや先生と交流する機会も多かったため、私自身も積極的に英語で話すように心がけました。

課外学習・課外活動

1週目と2週目の金曜日には、それぞれ専用の長距離バス(Coach)で課外学習に出かけました。1週目はコッツウォルズとブレナム宮殿、2週目はバースを訪れました。現地では自由行動の時間が多く、それぞれが自分のペースで興味のある場所を見学することができました。
また、平日の授業後には、RAが企画するアクティビティが毎日用意されていました。参加は任意で、日によってピクニックやパンティング(小舟で川を進むアクティビティ)、スポーツ、カラオケなど、さまざまな活動が行われていました。中でも、パンティングや英国国教会(アングリカン・チャーチ)の夕礼拝に参加できたことは、イギリスならではの文化に触れる興味深い経験となりました。

寮の特徴

今回のプログラムでは、参加者が複数の寮に分かれて生活しました。いずれの寮も大学から徒歩15分程度の場所にありました。私が滞在した寮では、バス・トイレは共用でしたが、建物内にはランドリーやコモンルーム、キッチンなどの設備が整っていました。
ランドリーの利用料金は洗濯が1回3ポンド弱、乾燥が1回1ポンドでした。キッチンにはケトルや電子レンジ、オーブンなどが備え付けられており、夜食にカップ麺を食べたり、休日にピザを焼いたりしている学生もいました。また、コモンルームにはボードゲームなどが置かれており、みんなで遊んだり、プログラム最終日のプレゼンテーションの準備をしたりと、交流の場にもなっていました。
食事は寮ではなく、大学のホールで提供されました。平日は3食が用意され、週末も事前に希望すれば、昼食と土曜日の夕食を除いて食事をとることができました。イギリスの食事はおいしくないと聞いていましたが、実際にはそんなことはありませんでした。ただし、メニューによって好みが分かれることもあり、夕食後に夜食を食べている学生も少なくありませんでした。カップ麺などは現地でも購入できますが、種類が限られているため、食事に不安がある場合はお気に入りのものを日本から持参すると安心だと思います。

授業以外の過ごし方

平日は昼休みが長かったため、昼食後に近くのお店で買い物をしたり、ジェラートを食べに行ったりして過ごしていました。また、RAが企画するアクティビティに参加しない日や、活動が早めに終わった日には、友人とパブやナイトクラブを訪れたり、現地のコンサートに足を運んだりすることもありました。大学は街の中心部に位置しており、徒歩圏内にお店やパブも多いため、授業以外の時間も充実していました。
土日は完全に自由行動だったため、各自が思い思いに過ごしていました。私は週末を利用してスコットランドのエディンバラを訪れたり、オックスフォード市内のフリーマーケットや観光名所を巡ったりしました。中には、休日を利用してスペインまで旅行した学生もおり、それぞれが自分の興味に合わせて自由な時間を楽しんでいました。

苦労したこと・工夫したこと

苦労したのはとにかく発音です。thやrの発音は意識していても難しくて、よく友達に直してもらっていました。また、aの発音も難しかったです。さらに、現地の学生だけでなく、プログラムに参加している学生それぞれのアクセントや発音にも聞き馴染みがなく、聞き取るのに苦労しました。
工夫したのは、現地でとにかく英語を使うことです。登下校でRAを見つけたら話しかけたり、食事の時間に日本人ではなく他の学生となるべく英語で話したりすることを意識しました。また、英語の慣用表現や新たな語彙を習得したら、日常会話で使うことを意識していました。

このプログラムに参加して良かったこと

英語力が向上したことです。特にリスニングとスピーキングについてはとても伸びたと感じています。また、多様なバックグラウンドを持つ学生とクラスなどで継続的に関わることができたことも良かったです。さらに、英語でのプレゼンを経験できたことは楽しかったです。私のグループでは日本人が私一人だったので、プレゼンの準備を英語で行って英語で発表するという経験は得難く、私の中のスタンダードも引き上げてくれたものだと思います。
また、海外で3週間生活する中で、全く違う生活を経験したり、向こうの人たちと交流したりできて良かったです。1時間バスを待っている間におばあちゃんと仲良くなったり、愛想が悪いなと思ったコンビニの店員さんと話し込んだり、パブで最初に気の利いた挨拶ができるようになったりと、文化の違いによるコミュニケーションを楽しみました。

本プログラムの参加を検討している方へ

ハートフォード校での留学は、さまざまな経験を通じて、英語力の向上だけでなく、自分自身の意識もすごく高められたと思います。正直、行ったからといって英語がペラペラになるわけではなかったです。短い期間ですし。ただ、「留学に行ってみたいけれど、一人で行くことや未知の環境に不安がある」という学生には、このプログラムはおすすめです。
前述のように、グループには明学生がいるのに加え、日本人が多く参加しています。もし自身の英語力やコミュニケーションに不安があっても、彼らに助けを求めることができます。情報交換をしたり、一緒に週末に出かけたりしている学生たちもいました。
また、英語力を向上させたいという学生にもおすすめです。このプログラムの授業はアクティブラーニングが多く、英語で何かを述べることを求められる機会が本当に多いです。RAも優しいので、不慣れな英語にも寛容ですし、彼らから語彙を教えてもらったり、彼らの相槌を参考にしたりすることができます。また、自由時間も多く、晩ごはんの後にパブに行って友達を作ったりと、とても楽しかったです。
現地では英語を聞く・話す能力を育てる機会がたくさんあるので、語彙や文法などを事前に学習しておくと、その機会がさらに有益なものになると思います。

【リンク】
今日から使える留学英語表現集 Vol.1 開始編(2019年12月)
今日から使える留学英語表現集 Vol.2 中盤編(2026年4月)
今日から使える留学英語表現集 Vol.3 完結編(2026年4月)
👆2026年8月英国オックスフォード大学・ハートフォードカレッジ夏季留学プログラムに参加したメンバー(右側が河瀬さん)