Takashi Saito
齋藤 隆志 教授

プロフィール

学位京都大学博士(経済学)

最終学歴京都大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学

専門分野労働経済学、企業経済学

主要研究テーマ企業内人事制度の経済分析

主な社会的活動

  • 公益社団法人国際経済労働研究所共同研究員
  • 厚生労働省 労働経済分析研究会委員など
  • 江戸川区立こども未来館 子どもアカデミー ゼミ「社会のしくみ<経済学入門>」講師
主要担当科目

労働経済学、人事の経済学

所属学会・役職

日本経済学会、日本応用経済学会、九州経済学会、Econometric Society、International Society for Quality-of-Life Studies

主要な研究業績
  • 学術論文 共著
    「なぜ就業継続率は上がったのか-ワーク・ライフ・バランス施策は少子化対策として有効か-」、『経済研究』Vol.68, No.4, pp303-323, 2017年
  • 学術論文 共著
     川本真哉・河西卓弥・齋藤隆志「純粋持株会社による地域銀行の統合動機と事後パフォーマンス」『経営史学』第54号第2巻、pp. 23-39、2019年
  • 学術論文 共著
     齋藤隆志・野田知彦「労使コミュニケーションは成果主義の導入効果を高めるか?」『日本経済研究』No.79、pp.79-92、2021年
  • 学術論文 共著
     Vaszkun, B. and T. Saito, “Confucius – a Chinese thinker still present in Japan’s business practices,” European Journal of International Management、Vol.17、No.2/3、 pp.414-440、2022年
  • 学術論文 単著
    「ワーク・ライフ・バランスと生産性・企業業績─先進国の実証分析から分かっていること─」,『証券アナリストジャーナル』60(11), pp.13-23, 2022年
ゼミナール紹介
演習のテーマ

労働経済学の実証分析

演習の内容

 このゼミの一番大きなイベントは、3年生の秋学期に実施する他大学との合同ゼミです。4~5人のグループを作り、労働経済学のテーマで興味のあるものを自分たちで選択し、計量経済学を用いた分析を中心とする研究報告をしてもらいます。

 そこで、ゼミの応募書類や面接では、みなさんがどのようなテーマで研究をしたいかについて、質問をします。分析手法など専門的なことはわからなくて当然なので、労働経済学にはどういうテーマがあるのか、その中で自分が何に興味を持っているのかを言えるようになっていてほしいのです。ただし、ゼミに入ってからでもテーマを変更できますし、グループで研究をするので面接で話したことが100%実現できるとは限りません。

 皆さんには、今のうちに労働経済学にはどのような研究テーマがあるのかを、日本経済新聞の「経済教室」や日本労働研究雑誌の「学界展望」、また授業で紹介される本などを読むことで知ってもらいたいと思います。みなさんと同じ大学生が研究報告をしている「日本政策学生会議(ISFJ)」のウェブサイトも、とても参考になります。
 
 ゼミに入ってからの大まかなスケジュールは次の通りです。まず3年生の春学期にグループの研究テーマを決め、その後関連文献(研究書、論文)を集めて読み、それを手本として自分たちでデータを収集し、夏休みから秋学期にかけて計量分析を行い、結果を解釈し、合同ゼミ用の報告資料を作ります。毎回のゼミでは、各グループでゼミ以外の時間に集まって作業した成果を発表してもらいます。つまり、毎週のゼミの時間はインプットの時間というより、アウトプットの時間になります。インプットは労働経済学や人事経済学、さらに計量経済学や政策評価の経済学を中心とした講義、さらに研究に必要な知識やスキルの自学自習によって行います。

 十分なインプットと少しの勇気があれば、自分のグループの研究レベルを高めるだけでなく、他のグループの報告に鋭い質問や有益な提案をすることができ、そのグループの研究の質を高めることに大きく貢献できます。こうして普段から鍛えていれば自信が付き、発言内容も単なる感覚や狭い経験だけではなく客観的・学術的な根拠に基づいたものとなり、合同ゼミでも積極的に他大学の報告者と議論できるようになれるはずです。
 
 勉強以外にも、ゼミ生は毎月イベントを企画します。野球観戦、博物館等の見学、そして中でも夏合宿は大いに盛り上がります。このようにゼミとしての活動が非常に多いので、一人一つ係を担当して運営をスムーズに進めてもらうことになります。サークル・部活・アルバイトとの両立は非常に大変ではありますが、学生生活が充実することは間違いありません。

学生によるゼミナール紹介