Yoshihiro Takamatsu
高松 慶裕 教授

プロフィール

学位博士(商学)早稲田大学

最終学歴早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程修了

専門分野財政学、租税論

主要研究テーマ

  • 最適所得税の理論的研究
  • 所得課税と再分配政策
主要担当科目

財政学、地方財政論、マクロ経済政策、ゼミナール

所属学会・役職

日本財政学会、日本地方財政学会、日本経済学会、日本経済政策学会、International Institute of Public Finance

主要な研究業績
  • 学術論文(共著)
    “Optimal labor income taxation and asset distribution in an economy with no insurance market and extensive labor supply responses” (with Takao Kataoka), International Tax and Public Finance, January 2024. 
  • 著書共著
    「老後の資産形成と高齢者の就業選択―就業選択モデルに基づく最適所得税からの理論的整理」証券税制研究会編『日本の家計の資産形成―私的年金の役割と税制のあり方』第10章、pp. 212-231、中央経済社、2023年7月。
  • 学術論文(共著)
    “Optimal labor income taxation and social security programs when private savings are unobservable” (with Takao Kataoka), Waseda Business & Economic Studies, 55, pp. 1-21, March 2021.  
  • 学術論文(共著)
    “Optimal age-dependent income taxation in a dynamic extensive model: The case for negative participation tax on young people” (with Takao Kataoka), Journal of Public Economic Theory, 22, pp. 1338-1367, September 2020.
  • 著書共著
    「異質な収益率と資本所得課税―正常収益と超過収益―」証券税制研究会編『企業課税をめぐる最近の展開』第11章、pp. 297-323、公益財団法人日本証券経済研究所、2020年6月。
ゼミナール紹介
演習のテーマ

財政学,公共部門の経済学

演習の内容

 財政学は,狭義には政府が資金をどのように調達し,どのように支出するか,を研究する学問で,広義には政府(公共部門)の経済活動を対象にした経済学です。主たる研究対象は,租税(所得税,消費税,法人税など),公債(財政赤字,財政再建など),社会保障(年金,医療・介護保険,生活保護など),地方財政・政府間財政などですが,他にも予算制度や財政政策・経済政策などカバーする領域は多岐にわたります。ゼミのテーマは,広く公共部門の経済学の中から学生主体で決めてもらいます。

 2025年度はBゼミでの募集になります。4年次のゼミや卒業論文の指導はありませんので注意してください。

 ゼミの進め方は以下のとおりです。
 最初に財政学の教科書を輪読し,財政学の基礎理論や考え方,制度について学び,何が問題かを考察します。その後(同時並行で),4名前後のグループ毎にテーマを設定してもらい,共同研究を行います。その成果は論文にまとめ,11~12月頃の他大学との合同ゼミ(2025年度は現時点で未定ですが,2024年度は弘前大学金目ゼミ・広島修道大学河合ゼミ・大阪学院大学原田ゼミとの4大学合同ゼミを予定しています)で発表します。加えて,学期末の学部ゼミ研究発表会でも発表します。
 なお,3年生の共同研究の進捗報告や4年生の卒論中間報告(11月頃),卒業論文発表会(1月・卒業論文提出後)は3・4年合同ゼミで行っています。
 
 高松ゼミの基本方針は「論文を書くこと」にあります。財政学(または経済学)の領域から自分(達)自身で問題を設定し,それを経済学的に分析し,結果を論理的に表現できるようになることを目指します。
 その他,ゼミの恒例行事として,歓迎会・懇親会や夏合宿なども行っています。特に共同研究を学外で発表する(他大学との合同ゼミを行う)ためには,ゼミ生一人一人がゼミ運営に積極的になり,主体的に関与する必要があります。このゼミを教員とともに作り上げてくれる熱意のある学生を求めます。

学生によるゼミナール紹介